シャツにアイロンをきれいにかけるには「掛け方のコツ」があります。
今まで自分流の掛け方でシャツのアイロンがけをしていたちー婆(ばぁ)ですが…
簡単な「掛け方のコツ」を知ってから、アイロンがけがもっと楽しくなりました。
シワのないきれいな折り目のシャツの袖に腕を通すのは、とっても気持ちがいいですよね。
そこで、今回は「アイロンの基本の掛け方とコツ」を紹介します。
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この記事の目次
アイロンの掛け方!シャツの素材に合わせた温度設定?
シャツにアイロンがけするとき失敗しやすいのが、アイロンの「設定温度」です。
「短時間でシワを取りたい!」と高温のアイロンでかけると大変なことに!?
例えば、シャツの素材が「綿」や「麻」ならば、高温でも大丈夫ですが…
もし、「ナイロン」や「アクリル」などの素材が入ったシャツなら高温は避けましょう。
熱に弱い素材は、衣類がアイロンの熱で溶けたり、焦げたりの原因に。
ということで、まず「シャツにアイロンをかける前の準備」を紹介したいと思います。
アイロンがけの前にすることは?
まず、アイロンをかける前にシャツの「洗濯表示」を確認します。
洗濯表示は、だいたいシャツ左前身ごろの裏側についています。

この場合は、シャツの素材が綿100%で、アイロンの温度は高温という意味ですね。
アイロンの温度についての洗濯表示をまとめてみると…

アイロンマークの中にある●印の数が、アイロンの温度の強さを表しています。
アイロンの温度表示は、2016年から●印で表示されるようになりました。
だから、今の●印表示ではなく、漢字で「高、中、低」と書いてあるシャツもあります。
アイロンの温度と温度に適した素材を順番にまとめると…
- 高温200度 綿や麻の素材
- 中温150度 毛、レイヨン、ポリエステルなどの素材
- 低温110度 アクリルやナイロン素材
となります。
最後のアイロンに×(バツ)印が付いている表示は、特に注意が必要!
「アイロンがけができない素材」という意味ですから、アイロンをかけると大変です。
また、シャツの素材によっては、複数の素材が混合しているものもありますよね。
例えば、綿やポリエステルなど…

この場合は、ポリエステルが65%、綿が35%という2種類の素材が使われています。
そんなときは、温度が低いほうの素材に合わせてアイロンをかけましょう。
だから、このシャツには、高温ではなく「中温」がいいですね。
アイロンの掛け方で大事なのは、「間違った温度設定」をしないことです。
きれいなアイロンがけをするコツは?
アイロンは、電源を入れてもすぐにかけることはできませんよね。
そこで、アイロンが温まるまで待っている間に、ちょっとひと手間!
アイロンをかけようと思っているシャツをアイロン台に置いたら「手アイロン」をします。
「手アイロン」とは?
シャツを手で上から軽く押さえて、そのままシワなどを伸ばしておくことです。

ちー婆(ばぁ)は、めんどくさがり屋なので、始めに「手アイロン」でシャツを伸ばします。
こうすると、意外とシャツのシワが伸びて、アイロンがけが簡単に^^
ちなみに、アイロンをかけるときも、空いた手(アイロンを持たない手)でシャツをなでたり、引っ張ったりするとシワが良く伸びます。

アイロンは、片手だけでなく両手を使えば、短時間できれいに仕上がるのでおすすめの掛け方です。
シワが取れないシャツの掛け方は?アイロンを同じ方向にゆっくりと動かす!
突然ですが、あなたはアイロンをどんなふうに動かしていますか?
基本的なアイロンの掛け方は「3種類」あるんですよ。
- シワを伸ばすためにアイロンを「すべらせて」かける
- 折り目を付けるためにアイロンを「押さえて」かける
- 素材の風合いを戻すためにアイロンを「浮かして」かける
無意識にアイロンを動かしているかもしれませんが、ちゃんと使い分けていますか?
シャツでは、アイロンを「すべらせる」掛け方をよく使っていると思います。
ここで、ポイントになるのが、どんなふうにアイロンをすべらせているかということ…
シャツのシワを伸ばそうとして、力を入れて左右にゴシゴシと動かしていませんか?
そうすると、いらない小ジワがシャツにできるし、何と言っても腕が疲れますよね~。
そこで、効率よいアイロンの掛け方とは…
「一方向に向かって、ゆっくりと、まっすぐに動かすこと」
空いた手でシャツの生地を引っ張りながらアイロンがけすると、滑りが良くなりきれいにできます。
特に、襟などの縫い目の部分は、アイロンがけの間も少しずつ縮んでしまいます。
そして、クシャッとした折り目が付きやすくなります。
アイロンでできた折り目を元に戻すのは、大変ですよね。
そうならないためにも、
- 空いた手で生地を引っ張る
- ゆっくりと同じ方向に向かってかける
そして、あまり力を入れすぎずにアイロンをかけましょう。
ちなみに、その他のアイロンの掛け方は…
「押さえる」掛け方が
- ズボンやプリーツスカートの折り目をしっかりと付ける場合
「浮かせる」掛け方が
- ウールやドライマークの衣類をふんわりさせたい場合
などに使うアイロンの動かし方になります^^
簡単なシャツのアイロンの掛け方!かける順番は襟、肩、袖、、胴、背中!
ここまでは、基本的なアイロンの掛け方やコツを紹介してきました。
自分流でアイロンをかけるのもいいけれど…
ちょっと工夫すると、アイロンがけが簡単になることがわかってもらえたでしょうか?
それでは、いよいよ「シャツのアイロンの掛け方」です。
シャツにアイロンをかけるときに大切なのは、アイロンをかけていく「順番」です。
正方形のハンカチならば、縦と横の生地の向きに気を付けるだけでOKですが…
シャツは、いくつかのパーツに分かれていますよね。
- 襟元(えりもと)
- 肩(かた)
- 袖口(そでぐち・カフス)
- 袖(そで)
- 胴体部分の右前身ごろ(ボタンが付いている面)
女性のシャツは男性と逆なので、左前身ごろにボタンが付いていますけど…
- 胴体部分の左前身ごろ(ポケットが付いている面)

- 背中の部分の後ろ身ごろ

こんなにたくさんのパーツがあるシャツを、どこからかければ効率がいいのかというと…
基本的なアイロンの掛け方は「シャツの小さな面から大きな面」という順番になります。
シャツの大きな面を先にアイロンをかけてしまったほうが、効率がいいような感じですよね。
でも、意外とシャツの広い面は、シワが付くと目立ちやすい場所です。
襟や袖口などの小さな面を最後にかけているときに、いらないシワが付いてしまったりすることも。
なので、まず面積が狭いシャツのパーツから「順番」にアイロンがけすることがポイントです。
ということで、最初に「襟、肩、袖」のアイロンの掛け方を紹介します。
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シャツの襟(えり)にアイロンをかける2つのコツは?
襟元は、シャツをかっこよく見せるための大切な部分ですね。
一度に端から端までアイロンをかけてしまうと、どちらかの襟の先端にシワが寄ってしまいます。

なので、「中央から左右に半分ずつ分けて」アイロンがけしましょう。
最初に、襟の「裏側」を上にして、アイロン台に形を整えて置きます。

シャツの襟の部分は、生地が厚いので「裏側と表側の両面」からアイロンがけするときれいな仕上がりに^^
そして、襟の右端から襟の中央までスチームを出しながらアイロンをかけます。

次に、襟の中央でスチームを止めて、右端に戻ります。
空いた手で襟を引っ張りながらすると、生地の縮み防止になりますよ。

残り半分も同じようにアイロンをゆっくりとかけていきましょう。
そして、襟の裏側が終わったら、「表側」を上にしてアイロンをかけます。
少し時間がかかるように感じますが、慣れてしまえば簡単です。
- 襟元を半分ずつに分けてアイロンをかける
- 襟の裏側と表側の両面にアイロンをかける
この2つのポイントを実行すると、見違えるほどかっこいい襟元に!
シャツの肩にアイロンをかけるには?
肩は、曲がる部分なのでアイロンでペッタンコにしてしまうと、ちょっとカッコ悪い?
肩の丸みを残しながら、シワのないシャツの肩パーツを心がけましょう。
そこでまず、シャツの肩部分の縫い目を折り返してアイロン台の上に置きます。

このとき縫い目を押さえて、手アイロンをかけ小じわを伸ばしておくと後が楽です。
アイロンがけの順番は、肩の縫い目の部分から全体。
特に、肩と襟の縫い目の部分は、アイロンの先を使って細かくかけるときれいにできます。

丸みを帯びたアイロン台や人型のアイロン台を使えば、難しい肩のアイロンがけがもっと簡単です。

ちー婆(ばぁ)は、山崎実業の平型アイロン台を使っています。

山崎実業のアイロン台は、丈夫でコスパも手軽で安心ですよ。
シャツの袖口(カフス)はアイロンの先を使ってかける!
シャツの袖は、面積が狭い袖口(カフス)と広い袖の2つに分けて、アイロンをかけます。
袖口のアイロンがけは、ボタンを最初にはずしましょう。
そして、アイロン台に袖口を広げるようにして置き、「裏側」からアイロンをかけます。

シャツの袖口も襟元と同じ掛け方です。
生地が厚いので「裏側と表側の両方」からアイロンをかけるときれいな仕上がりに^^
そして、一度にかけずに、中央から左右2つに分けます。
袖口は、細かくてアイロンがやりにくい部分ですが、アイロンの先端を使うとうまくできます。

また、空いた手で反対の生地を引っ張りながらアイロンをかけることも忘れずに。
袖口が終わったら、次は「袖(腕の部分)」です。
袖は、袖の縫い目を基準に手アイロンをして伸ばしておきます。
そして、袖の縫い目に沿って、袖口側から肩に向かってスチームを出しながらかけます。

もう一度袖口側から残った袖を肩に向かって真っすぐにアイロンをかけます。

袖口手前の部分は、アイロンの先端を使うと細かいシワもしっかりと伸ばせます。
これで、シャツの面積が狭い部分が終了!
次は、シャツの広い部分(胴体と背中)のアイロンの掛け方です。
シャツの前身ごろのポイントはボタンとポケット!
シャツの正面は、着ているときにシワがあると一番目立つ場所です。
また、洗濯後にシャツの裾(すそ)が丸まって伸びずにアイロンが意外とかけにくいことも…
それでは、まず右前身ごろ(ボタンが付いている面)からアイロンがけしていきましょう。
右前身ごろは、「ボタンが付いている方を下」にしてアイロン台に置きます。
ボタンがある側では、アイロンをかけるとき手間がかかりますよね。

しかし、こうするとボタンにアイロンが引っかかることもなく、きれいにかけることができます。

次に、シャツの脇の部分から裾に向かって、ゆっくりとアイロンをすべらせます。
アイロンを持たない空いた手で、シャツをしっかりと押さえておくと簡単です。
もし、なかなかシワが取れない場合は、「霧吹き」でシャツを湿らせてもいいですね。

このおしゃれな霧吹き(250ml入り)は、100均で買いました。
霧吹きの水は、スチームよりも水の分子が大きく、生地に浸透しやすいので、シワが伸びやすいです。
次に、左前身ごろ(ポケットが付いている面)をアイロン台に置きます。

右前身ごろと同じようにアイロンをかけていきますが…
ひとつだけ違うところは、「ポケット」があること。
そこで、ポケットのアイロンの掛け方のコツは、「ポケットの口」に向かってかけること。

中の空気を抜くように、ポケットの下から上に向けてかけていきます。
シャツの後ろ身ごろも半分ずつに分けてアイロン!
シャツの背中部分は、自分には見えないところですが、後姿までカッコよく!
しっかりと丁寧にアイロンをかけていきましょう。
最初に、後ろ身ごろの右半分をアイロン台に置きます。

そして、スチームを出しながらアイロン全体を使って、肩から裾に向かってかけていきます。
シャツが動かないように、空いた手でシャツを押さえておくと楽にできます。

後ろ身ごろの中央にタックがある場合は、手で押さえながら、アイロンの先端を使うときれいな仕上がりになります。
右半分がすんだら、アイロン台の上に左半分を移動させて、同じようにアイロンをかけます。
これで、シャツのパーツすべてのアイロンがけが終わりました^^
アイロンをかけたばかりのシャツは、生地が熱いので、すぐにたたまないように。
しばらくハンガーにかけて、冷ましてからたたむことをおすすめします。

もし、シワを見つけてしまったら…
ハンガーにかけた状態でも、アイロンのスチームを当てるとシワが伸びるので大丈夫^^
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シャツの仕上がりがきれい!おすすめのパナソニックコードレススチームアイロン
シャツのアイロンの掛け方は、パーツごとに分けて「順番」にかけること。
シャツのパーツごとのコツも紹介してきましたが、何かあなたのお役に立てれば嬉しいです。
ところで、ちー婆(ばぁ)は、最近新しいアイロンを買いました。
長年使っていたアイロンの電源が入らなくなり、とうとう使えなくなったのです。
そこで、今回新しく買ったのは、パナソニックのコードレススチームアイロン。

ぶん爺(じぃ)と電気店でいろいろと見て回り、買うことに決めたのがこのアイロンです。
値段がお手軽で、見た目もかわいい、そして意外と重さが軽いのが購入した理由ですが…
その他にもパナソニックスチームアイロンは、便利な機能がありました!
そこで、実際にアイロンを使って「これはいい!」とちー婆(ばぁ)が感じたことを紹介したいと思います。
アイロンの両端が細くとがった形(Wヘッドベース)で細かい部分も簡単きれい!
普通のアイロンは、前の先端部分だけがとがっているものがほとんどです。
ちー婆(ばぁ)の古いアイロンもそうでした。

アイロンをかけるときは、前に進むことが多いから前先端がとがっていれば十分と思っていました。
でも、パナソニックのスチームアイロンを使い始めてみると…
アイロンの両端が細くとがった形(Wヘッドベース)の何て便利なこと!

前後それぞれのアイロンの端が、衣類の隅々まで入り込めて時短になります。
そして、シャツの細かい部分まできれいに仕上がります。
シャツのアイロンの掛け方を紹介したときも、パナソニックのアイロンが大活躍しています^^
アイロン全面からの強力なスチーム!広がるディンプル(くぼみ)が32個も!
ちー婆(ばぁ)の古いアイロンにもスチーム機能が付いていました。
でも、アイロンの裏側を見るとアイロンの上半分しか、スチームが出る穴がない!

このスチーム機能でも、昔は十分に満足していたのですが…
パナソニックのスチームアイロンを使ってみると、スチームのパワーが全然違います。

アイロン全体に広がるたくさんの深くて広い穴からスチームが出れば、パワーがありますよね。
そして、パナソニックのスチームアイロンには、いくつかのスチーム機能が付いています。
- ハイパワースチーム(通常スチームの約4倍13g/分)
シャツのシワだけでなく、ズボンやプリーツスカートの折り目もしっかりとつく力強さです。
- パワーショット
通常のスチームの約20倍でニットなどの素材をふっくらと仕上げることができます。
- ハンガーショット
ハンガーにかけたままのシャツなどにスチームをかけてシワや臭いを取ります。
これらのスチーム機能は、アイロンについているボタンで簡単に切り替えられて便利です。

ちー婆(ばぁ)は、シャツの他にもいろいろな衣類のスチームアイロンを使っています^^
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まとめ
うまくシワが取れないシャツに時間がかかってめんどくさいアイロンがけ。
でも、しわしわのシャツが、自分でアイロンをかけた後、きれいになると気持ちいいですよね。


自分でアイロンをかければ、クリーニングに出す時間もお金も節約になります。
そんなアイロンがけの基本の掛け方と楽にアイロンをかけるコツを今回は紹介しました。
まとめると…
基本の掛け方は
- アイロンをかける前にシャツの温度表示を確認して設定すること
- 手アイロンでシャツのシワを伸ばしておくこと
- アイロンは一方方向にゆっくりと動かすこと
そして、掛け方のコツは
- シャツのパーツを細かく分けて「順番」にアイロンをかけること
「襟、肩、袖、胴体、背中」と細かい面から広い面にアイロンがけするとシワができません。
- シャツの生地が厚い襟や袖は左右半分ずつ裏表の両方からかけるときれいになる
- シャツのボタン側をアイロン台の下に置いて上からアイロンをかけると時短になる
ちー婆(ばぁ)のように自己流でアイロンがけをしていて、何かうまくいかないなあと思っていたあなた!
今回の記事を読んで、何か参考になることがあれば、ぜひ次にアイロをかけるときは注意してみてくださいね。
きっと、アイロンがけが、簡単で楽しい作業になるはずですよ^^