最近は「終活」という言葉をよく聞きますが、エンディングノートの書き方やいつから始めればいいかなど興味がある人がとても多いそうです。
でも、実際にエンディングノートを書いているという人は、まだとても少ないとか…
実際ちー婆(ばぁ)も、母が他界するまではエンディングノートについて、詳しく知りませんでした。
「エンディングノート」は、残された家族のためだけでなく、現在の自分についても見つめなおすことができるノートです。
ここでは、おすすめの「エンディングノート」と「書き方やポイント」を紹介したいと思います。
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この記事の目次
おすすめのエンディングノート!書き方がわからない人でも気軽にスタートできる終活ノート
ところで、エンディングノートを書きたいと思っても、どこで手に入るのかわかりませんよね。
調べてみると、エンディングノートには…
- 葬儀社や終活協会が作成しているもの
- ネットのアプリから無料でダウンロードできるもの
などいろいろな種類があることがわかりました。
最近のエンディングノートには、ノートに直接書かずに、スマホに打ち込んで書いていくものもあるみたいです。
ちー婆(ばぁ)個人的には、やっぱり直接ペンや鉛筆でじっくりと書いていきたい派です。
ということで、ちー婆(ばぁ)おすすめのエンディングノートは…
昔から文房具用品で有名な「コクヨ」が作成しているエンディングノート「もしもの時に役に立つノート」。

明るいオレンジと黄色のデザインで、ノートはしっかりとしたカバーで覆われています。
無料のエンディングノートには、カバー付きはないのでは?
エンディングノートは、自分の情報を記録しておく大切なノートです。
なので、やっぱりカバーは必須ですね。
また、一般的にエンディングノートは、簡単には書き始められませんよね?
でも、コクヨ「エンディングノート」は「気になることから少しずつ、今日から書けるエンディングノート」。
だから、ノートの表紙にも、「Living&Ending」notebookと書いてあります。
「Living&Ending」は、どういうことなのかというと…
「エンディングending(終わり)」のためだけでなく…
「リビングliving(生きている)」現在の気持ちをや情報を記録するためのノートという意味です。

次に、コクヨ「エンディングノート」の書き方(目次)を紹介します。
それぞれの内容について、書き方のアドバイスや参考になる豆知識も丁寧に書かれています。
- 自分のことについて
- 資産について
- 気になることについて
- 家族と親族について
- 友人と知人について
- 医療と介護について
- 葬儀とお墓について
- 相続と遺言について
全体のページ数は、書き方が厳選されていて、最後のメモまで含むと63ページです。
多すぎず少なすぎず、ちょうどいいページ数かなと思います。
結論を言うと…
コクヨ「エンディングノート」は、終活が初めてで、書き方がわからない人でも、気軽に「今から」書き始められるノートです^^
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おすすめのエンディングノート!気になるノートの中身は?

コクヨ「エンディングノート」の大きさは、ちょうどB5サイズで普通のノートと同じ大きさ。
B5サイズのノートは、子供の頃から使い慣れている大きさですよね。
そして、ノートの紙は、文房具専門店コクヨ社の上質な紙が使われています。
万年筆やサインペンで書いてもインクがにじみにくく、保存にも適した筆記用の上級紙です。
実際ちー婆(ばぁ)は、鉛筆で書いていますが、書き心地が本当に滑らかなんですよ。
それでは、コクヨ「エンディングノート」の書き方(目次)に沿って、順番にノートの紹介をしたいと思います。
自分のこと

「自分のこと」についてのページは、2ページです。
自己紹介をするような気持ちで、エンディングノートの書き始めができます。

まず自分の基本情報として、
- 名前
- 生年月日
- 住所
- 本籍
- 電話
- 勤務先(学校)
住所と電話番号については、現在の場所以外にも以前住んでいたという場所がある場合は記録する欄があります。
以前の住所や電話番号が、登録された過去の情報を探す時に役に立つことも。
次に、自分の基本情報以外の重要な情報として…

- 健康保険証
- 運転免許証
- パスポート
- 住民票コード(個人ナンバー)
公的な管理番号は、もしも紛失したときなどに番号だけでも控えていれば安心です。
資産

「資産」についてのページは、全部で14ページあります。
エンディングノートは、遺言書のように法的な効力がありません。
しかし、普段から自分の「お金」についてまとめておくことは、大切ではないかと思います。

まず、普通貯金や定期貯金などの一般的な預貯金を記録するページが2ページです。
全部で預貯金の記録を9つまで書くことができるので、ネットバンクなど通帳のない講座まで十分に書けます。
書き方がわからないときは、預貯金についての記入例を参考にすることもできます。
ただし、注意点として…
- 暗証番号は、悪用されることもあるので書かない
- 通帳や印鑑の保管場所は、ノートに記入せずに口頭で家族に伝える
こんな細かいアドバイスもあるので、終活初心者にはありがたいエンディングノートです。
預貯金以外の「資産」についての主な項目は…
1 口座引き落としについて

もしものときに、残された家族が口座の変更手続きで困らないように書いておくことが大切です。
手続きが遅れると、口座が凍結されて、口座からの自動引き落としなどができなくなることも。
2 不動産について

建物の種類や名義人、登記簿の内容もできるだけ詳しく書いていたほうが安心です。
3 保険について

生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険など保険にもいろいろな種類があります。
保険は、内容が複雑なので、いつでもきちんと請求できるように書き方を参考にまとめておくといいですね。
終活の生前整理としても、保険の内容を見直すいい機会にもなるのかなと思います。
4 年金について

公的な基礎年金番号を控えておくだけでも、もしもの時に助かります。
国民年金だけでなく、厚生年金や共済年金など加入したことがある年金はすべて記入しておきます。
その他の資産についての内容は…
- 有価証券
- クレジットカードや電子マネー
- 借入金やローン
- 絵画や美術品、宝石などの資産
など、自分では思いつかない「資産」についてまとめるページがきちんとあります。
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気になること

「気になること」についてのページは、全部で5ページです。
人それぞれ「気になること」は、違うかもしれません。
例えば、高齢化が進む現代では、もしもの時に、家族同様に暮らしてきたペットも「気になること」のひとつ。

ペットの情報を残された家族が全く知らないと家族もペットも困ります。
ペットを預けられる場所や人についても、考えておくといいのかもしれません。
その他には…
- 携帯電話やパソコンについて
- WebサイトのIDについて
どれも便利なIT機器ですが、もしもの時に備えるとアドレスなどの控えは必要ですよね。
また、もしファイルの中に知られたくない情報があれば、自動削除できるアプリもあるようです。
自分自身が必要な気になる情報を書き方を参考にして、エンディングノートにまとめましょう。
家族や親族

「家族や親族」についてのページは、全部で8ページです。
終活でも、家族や親族についての情報をまとめることはとても大切な内容です。

まず、家族やおつきあいのある親族の連絡先をまとめておくと、いざという時に助かります。
特に親族については、家族のために、自分が入院した場合や葬儀を行う場合、連絡するのかなどを意思表示しておくのも大切です。
さらに、コクヨ「エンディングノート」には、自分を中心とした親族の間柄を表でまとめるページがあります。

親族表は、もしもの時の相続や葬儀に参列してもらうかどうか残された家族が決める資料にもなります。
親族には、子供は知らないような、おつきあいが少ない親族もいるので、まとめておくと役に立つと思います。
【関連記事】
実際ちー婆(ばぁ)は、母の葬儀で初めて会うような親族もたくさんいました。
もしもの時に、「誰なんだろう?」と困るのは大変です。
その他に「家族や親族」については…
- 命日や法要について
- 冠婚葬祭について
というページもあります。
法要や冠婚葬祭まで必要はないと個人的には思いますが、エンディングノートの書き方は人それぞれですよね。
ちなみに、「友人や知人」についても、だいたい「家族や親族」と同じような書き方になっています。
医療や介護

「医療や介護」のページは、全部で4ページです。
最初に、現在の「健康管理」としてかかりつけ病院やアレルギー、健康上の注意点などを書きます。

コクヨ「エンディングノート」は、自分自身の健康についても振り返ることができるような書き方です。
また、同居していない家族にとっては、知らないことも多いのではないかなと思います。
健康状態を記入するページ以外では…
- 重い病気にかかった場合の告知、延命処置について
- 認知症などになった場合の介護について
というページがあります。
どちらのページも、自分がどうしたいのかという希望を選択するような書き方になっています。
例えば、告知についてならば…
- 告知はしないでほしい
- 病名のみの告知を希望
- 余命が〇か月以上であれば、病名や余命ともに告知を希望
- 余命の期間に関わらず、病名と余命ともに告知を希望
- その他
という具合です。
希望を選択するだけでなく、自分の考えを自分自身の言葉で書けるスペースもあります。
なので、微妙な気持ちを家族に伝えたいときは、自分の言葉で表現することも可能です。
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同じように介護についての内容も、様々な状況を考えたチェックリストでの書き方です。
自分の医療や介護は、健康な時には深く考えることはないですよね。
だから、このような生前整理の機会を作るのもエンディングノートの良さかもしれません。
葬儀とお墓

「葬儀やお墓」のページは、全部で4ページです。
葬儀やお墓についてなど、エンディングノートでない限り、話題にしないことです。
しかし、終活では避けられない大切な内容だと思います。

「葬儀」については、自身の葬儀をしてほしいのか、しなくてもいいのかということから考えます。
そして、葬儀を希望するならば、葬儀の内容をできるだけ詳しくエンディングノートに書き留めることをお勧めします。
例えば…
- 葬儀の業者や会場
- 葬儀の流れの希望
- 葬儀の費用や喪主の希望
など、葬儀のことについて考えを伝えることが、残された家族の負担を軽減します。
さらに、もっと具体的に…
- 棺に入れてほしい物
- 葬儀で使ってほしい花
- 納棺の服装や遺影で使ってほしい写真
など、細かいことと思われるかもしれませんが、考えを伝えることはとても大切だと思います。
ちー婆(ばぁ)自身、残された家族として母を見送るときに、母のエンディングノートがあればと思ったものです。
【関連記事】
次に「お墓」については、先祖代々のお墓があるならば、悩むこともあまりないかもしれません。

しかし、お墓を継承してほしい人や、お墓の供養についてどうしてほしいかなど、自分の希望を家族に伝えておくと親切です。
最近では、永代供養や樹木葬、お墓は作らずに散骨してほしいなど自分らしいエンディングの形を希望する人も増えています。
相続と遺言

「相続と遺言」のページは、全部で6ページです。
ここで、注意しなければいけないのは、「エンディングノートは法的な効果がない」ということ。
エンディングノートの役割は、生前整理として自分の考えをまとめておくためのノートです。
詳しい遺言書を作成したいときは、終活カウンセラーやアドバイザーに相談することもできます。

コクヨ「エンディングノート」には、遺言書や相続について書くページが2ページしかありません。
その他のページは、遺言書や相続についての基礎知識がまとめてあります。
例えば「法定相続人」とは、法律で定められた相続人のことですが、その順番は…
配偶者がいる場合は、配偶者が必ず法定相続人になり、その他子供、親、兄弟姉妹という順番です。
また、何歳から遺言書を書くことができるか…
遺言書は、15歳から書くことができ、何度でも書き直すことができます。
その他にも、コクヨはちょっとややこしい遺言書や相続を、図やイラスト付きでわかりやすく説明しています。
今まで終活の知識がないちー婆(ばぁ)は、わかりやすい書き方をしているなと思いました。
海外では、遺言書が終活のひとつとして当たり前に取り組まれる歴史があります。
遺言書は「あるかないか」で残された家族の負担も変わり、相続トラブルからも大切な家族を守ることができるのです。
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まとめ
今回は、初めての終活としてエンディングノートの書き方を紹介しました。
コクヨ「エンディングノート」が、おすすめの理由がわかっていただけたでしょうか?

ところで、「終活」という言葉が初めて使われたのは、ある雑誌に連載された小説のタイトルだそうです。
そして、2012年には、新語・流行語大賞に「終活」という言葉が入り、身近な言葉になりました。
もともと「終活」というのは、言葉通り「人生の終末(最期)を迎えるための活動」という意味。
なんだか、とても寂しくて暗いイメージがして、あまり積極的には考えたくない内容ですよね。
そんな「終活」が、プラスのイメージに広まったのは、ある映画の影響があります。
砂田麻美監督が自分の父親を主人公に撮り、2011年に公開されたドキュメンタリー映画「エンディングノート」です。
末期がんと余命宣告をされながら、最期の日まで前向きに生きた父親の記録を半年間にわたって撮った作品です。
父親のエンディングノートに対する思いは…
- 限られた人生を自分らしく生きるために、自分がやり残したことはないか
- 残された家族が困らないように、最期の時を自分はどんなふうに迎えたいのか
など、現在の自分を見つめなおして、エンディングノートに自分自身の考えを書いています。
そして、何よりも父親がエンディングノートに書き留めておきたかったこと…
それは、残される家族も明るく前向きに生きていける1人1人への応援メッセージです。
コクヨ「エンディングノート」の最終ページにも「大切な人へのメッセージ」というページがあります。

ちー婆(ばぁ)は、身近な人の死を経験して、初めてエンディングノートの存在を知りました。
母のエンディングノートは残されていませんが、「終活」について考える機会をくれた母に感謝しています。
これから自分は、少しずつ自分の終活についても考えていきたいです。
まずは、エンディングノートで自分が気になるページ、書くことができるページから始めようかなと思っています。
「終活」を始めようと思っているけれど、何をしたらいいか迷っている人は、エンディングノートから始めませんか?