四十九日法要で挨拶をするのは、施主の役割です。
施主は、四十九日の前にいろいろな準備もして大変なのですが…
挨拶の言葉も準備しておけば、当日は故人の見送りが安心してできます。
そこで今回は「四十九日法要でどんな挨拶をどのタイミングにするのか」を紹介します。
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この記事の目次
四十九日法要でいつ挨拶をするの?タイミングと法要の時間(流れ)
四十九日法要はお葬式のような打ち合わせがありません。
「どんな流れで挨拶はいつするのだろう」と不安ですよね。
法要を行う場所でも施主の挨拶のタイミングや内容が少し違います。
例えば、お寺で法要を行う場合は「僧侶の読経」が四十九日法要の始まりです。

では、自宅やその他の場所で四十九日法要を行う場合は?
四十九日法要を取り行う「施主が始まりの挨拶」を行うのが一般的です。
施主は、始まりの挨拶だけでなく、その他にも挨拶をする場面がいくつかあります。
ここでは、自宅で行った場合の「四十九日法要の流れ」と「施主はいつ挨拶をするのか」を紹介します。
四十九日法要始まりの挨拶
法要の始まりを告げる挨拶は、あまり長くならないのがポイント。
その後に、読経や焼香といった儀式があるので、短い挨拶の方がスムーズです。
ただし、短い挨拶でも参列者に対する「感謝の気持ち」を込めた挨拶にしましょう。
始まりの挨拶の後は…
- 僧侶の読経と家族の焼香
- 僧侶の法話
- 参列者の焼香
と続きます。
四十九日法要終了の挨拶(中締めの挨拶)
ここでもまだ「中締めの挨拶」になるので、あまり長くならないことがポイント。
会食をする場合は、挨拶の最後に会食の場所や時間について付け足します。
会食に参加できない方もいるのでお礼の言葉も忘れずに。
中締めの挨拶の後は…
- 納骨の儀式
四十九日法要に合わせて、納骨(のうこつ)を行うこともあります。
お墓に移動した後、僧侶が墓前で読経をして参加者が焼香をします。
そして、故人の遺骨をお墓に納めていただきます。
四十九日法要会食前の挨拶
四十九日法要が終わった後に、会食をする場合は「献杯(けんぱい)」から始めます。
一般的な席では「乾杯(かんぱい)」の声で、会食を始めますよね。
「献杯」というのは、葬儀や法要などの会食が始まるときの挨拶です。
故人に捧げて敬意を示す「杯」なので、大きな声は出さないで拍手もしません。
献杯の挨拶の後は…
- 会食

会食は「お斎(おとき)」とも言い、参列者や僧侶に対する感謝の気持ちを示す食事の場です。
「斎」という字は、仏教用語で食事を表す「斎食(さいじき)」からきています。
四十九日法要締めの挨拶
法要の会食が終わるころが、最後の挨拶のタイミング。
少し長めの挨拶を丁寧に行い、参列者への感謝の気持ちと今後の支援をお願いする挨拶を。
締めの挨拶の後は…
- 引き出物(粗供養)などを渡し解散
という流れになります。

ここでは、自宅で四十九日法要を行い、会食をした場合の挨拶を紹介しました。
法要の途中に「4回の挨拶」があるのがわかりますよね。
施主としては、緊張がずっと続いて大変です。
そこで、挨拶に話そうと思う内容は、前もって紙に書いてまとめおくと安心。
四十九日法要の時は、書いたメモなどを見ながら丁寧に読めば、緊張も半分になるのでは?
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四十九日法要の挨拶はどんな内容を話せばいいの?具体的な言葉と言い回し
四十九日法要で施主が挨拶をするタイミングをまとめると次の4回です。
- 法要の始まりの挨拶
- 法要終了(中締め)の挨拶
- 会食前の挨拶
- 法要締めの挨拶
ここでは、それぞれの挨拶の内容を少し具体的に紹介します。
四十九日法要始まりの挨拶
始まりの挨拶には…
- 四十九日法要に来て頂いた参列者や僧侶(ご住職)への感謝
- 法要開始の宣言
という2つのポイントを入れましょう。
■(挨拶の例)
本日は、お忙しい中、大勢の方にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
ただいまより、故○○の四十九日の法要をとり行いさせていただきます。 それでは、ご住職よろしくお願いいたします。 |
「故○○」と故人を紹介するときは、○○の部分に故人の戒名(かいみょう)を入れて紹介するのが正式です。
生前の名前で紹介することもあるので、読経をあげていただく僧侶に確認すると安心かも。
四十九日法要終了(中締め)の挨拶
法要終了の挨拶は、法事(会食)がある場合は中締めの挨拶になります。
法要が無事に終了したことの感謝の気持ちと法事(会食)の案内をします。
■(法要後に会食がある場合の挨拶の例)
本日は、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。
おかげさまで○○(父または母など施主との関係)の四十九日法要も無事に終えることができました。 ○○も安心していることと思います。 これからも、変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。 心ばかりではございますが、別室にてささやかな席をご用意しております。 お時間の許す限り、どうぞゆっくりなさってください。 本日は誠にありがとうございました。 |
法事(会食)がない場合は、締めの挨拶になるので御礼の言葉を少し長めにして、会食がないことを伝えます。
そして最後にお返しや引き出物などお持ち帰りいただく案内をします。
■(法要後に会食がない場合の挨拶の例)
本日は、御多忙中にもかかわらずお集まりいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、○○の四十九日法要を無事終えることができました。 ○○亡き後、今日まで多大なご厚情(こうじょう)を賜りながらゆっくりとお礼を申し上げることができませんでした。 この場をお借りして、改めてお詫びとお礼を申し上げます。 これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。 本来であれば皆様と粗宴を囲みながら○○を偲びたいところですが… 遠方からお越しの方も多いため、本日はこれでお開きとさせていただきます。 お荷物になるかとは思いますが、心ばかりの物を用意してございます。 お帰りの際には、どうかお忘れなきようお持ち帰りください。 本日は、誠にありがとうございました。 |
四十九日法要会食前の挨拶
会食がある場合は、会食の後に行う挨拶が締めの挨拶になります。
なので、会食の前は短い挨拶の言葉で大丈夫です。
■(挨拶の例)
本日は誠にありがとうございました。
こうして皆様に供養の席にお付き合いをいただくことができ、本当に嬉しく思っております。 ささやかではございますが… ○○の思い出話でもしながら召し上がっていただければ、何よりの供養になると思います。 どうぞ、お時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。 |
会食前の挨拶の後に、「献杯」をして会食が始まります。
施主以外の方が献杯を行う場合は、前もって挨拶をお願いしておきましょう。
四十九日法要締めの挨拶
法要の後の会食も終わったら、いよいよ締めの挨拶です。
締めの挨拶は、少し長めになってもかまいません。
最後までお付き合いいただいた参列者の方に丁寧に感謝の気持ちを伝えます。
締めの挨拶では…
- 法要から法事までお付き合いいただいたお礼
- 今後の支援のお願い
という2つのポイントを入れましょう。
■(挨拶の例)
皆様、本日はお忙しい中を最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
こうして皆様と一緒に○○の思い出話をすることが故人にとって何よりの供養になると思います。 なごりはつきませんが、これにてお開きとさせていただきたいと存じます。 未熟な私どもではございますが、これからも家族で力を合わせてやっていきたいと思います。 どうかこれからも、変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 本日は、誠にありがとうございました。 |
一般的な挨拶の言葉を四十九日法要の流れに沿って紹介しました。
具体的な挨拶の言葉を参考にしながら、自分の気持ちを少し加えていくといいのかなと思います。
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まとめ 「四十九日法要で施主が行う挨拶とタイミング」について
今回は「四十九日法要でどんな挨拶をいつするのか」について紹介しました。
家族や親しい知人数名だけの四十九日法要なら挨拶もそこまで気にならないけれど…
出席者が多くなるとちょっと気を使いますよね。
決められたスケジュールもある中で、挨拶をスムーズに行うには、下準備をしておいた方がよさそうです。
でも、ちー婆(ばぁ)は、あまりにも形式的な挨拶になるのもどうかな…と思うところ。
関連記事⇒四十九日法要までの過ごし方 どんな準備が必要?日程と会場決定は最優先!
お葬式から四十九日法要までを過ごした気持ちを素直に挨拶の中に入れるのもいいかと思います。
その方が、故人への想いや周りに対する感謝の気持ちが、伝わるような気がします。