あき坊たちの住む宮崎県のすぐ隣に位置する「鹿児島県」。
「桜島」や「仙厳園(せんがんえん)」などといった有名な観光地が多く、県内外からたくさんの観光客が訪れる県として知られています。
そんな鹿児島県には、実は、地元の人にしか知られていない穴場の観光地的な場所がありました。
それが、先日あき坊たちが訪れた「龍門司坂(たつもんじざか)」です!

300年近く前に作られた石畳の坂で、鹿児島の偉人「西郷隆盛」が西南戦争のときに通った道としても有名です。
最近だと、大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となった場所で、それをお目当てに今、たくさんの人が訪れています。
というわけで今回は、鹿児島県の穴場観光地「龍門司坂」について、実際に訪れてみたので感想を紹介していきます。
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この記事の目次
鹿児島の穴場観光地「龍門司坂」への行き方やアクセス方法は?バスでも行ける?
「龍門司坂(たつもんじざか)」は、鹿児島県姶良(あいら)市加治木(かじき)町にあります。
大まかな行き方やアクセス方法を紹介すると、龍門司坂まで鹿児島市内からだと、車で約40分くらいはかかります。
また、九州自動車道「加治木IC」を利用して訪れる場合は、ICを降りて自家用車で約3分で到着します。
途中までは大きな道路を通るので問題ないのですが、龍門司坂に近づくにつれて、どんどん道幅が狭くなっています。
場所によっては、2台が離合できるのがギリギリという所もあったので、スピードを落として安全に運転するようにしてください。
それから、JRを利用して訪れるのであれば、「JR加治木駅」で降りて、そこから徒歩で約30分くらいかかります。
歩く場合も、車には十分注意してくださいね。
龍門寺坂の入口付近には「高井田」と書かれたバス停もありました。
バスで訪れるときは、ここで下車するといいと思います。
「龍門司坂」には駐車場ってあるの?
今回、龍門司坂には、あき坊とぶん爺の2人で訪れました。
もちろん、隣の宮崎県からなので、自家用車を利用して。
でも、地元の人しか知らないような穴場観光地だと、駐車場がなくて困った経験ありませんか?
龍門司坂の場合も、それが心配だったんですが…
実際に訪れてみると、思った以上にきれいに整備がされた駐車場がありました!

車いすマークの駐車スペースを合わせて、最大で「8台」が止められる駐車場です。
特に「狭い」というわけでもありませんでしたし、大きな普通車でも問題なく駐車できると思います。
また、駐車場内には最近設置されたようなキレイな「仮設トイレ」が2つあり、屋根付きの休憩スペースもありました。
龍門司坂から戻ってきたときに、休憩がてらに涼むといいのかなと思います。
鹿児島県の穴場観光地「龍門司坂」を実際に歩いてみると…
では、ここから実際に「龍門寺坂」の中を見て行こうと思います。
ココ龍門司坂は、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となった場所でもあるため、入口付近にはこのような看板が立っていました。

また、「遊歩道」といっても、現代のようにコンクリートで整備されている道を歩くわけではないので、安全に歩けるよう「杖」が用意されていました。
持ち帰りは出来ないので注意してくださいね(笑)

歩き始めてすぐは、現代風の階段が続いていましたが…

上の写真の一番奥のカーブを曲がると、ガラッと雰囲気が変わりました。

田んぼや民家の風景から、竹やスギの木が生い茂る森に。
現代風の階段から、歴史を感じる石畳の階段へと。

歩いて2~3分も経ってないのに、昔の時代にタイムスリップしたかのような気持ちにさせられました。
実は、あき坊たちが今歩いている龍門司坂、薩摩藩(昔の鹿児島県)の「経済」と「文化」の発展に大きく貢献した道でもあるんです!
造られたのは、今から約300年前の1635年(寛永12年)です。
以前は石畳の階段が1500メートルもありましたが、時代の流れによって、今はそのうちの464メートルが残っています。
ここまでで、だいたい200メートルくらいは進んだと思います。
「え!まだ、それだけしか進んでないの?」と思ったかもしれませんが、コケが生えていたり、湿っていたりと足元が良い状態ではないため、スイスイ進める感じではないのです(汗)
それに、せっかく宮崎県から穴場観光地として訪れたわけですし、ゆっくり周りの景色も楽しみたいですからね。
もう少し先に進むと、ようやく龍門司坂の「中間地点ですよ!」ということ表す標識が経っていました。

進んでいくと、少し平坦な道がありました。

中間地点までほとんど緩やかな上り坂が続いていたので、昔の人も、人や馬のことを気遣い、「休憩スポット」として敢えて平らにしているのではないかと思います。
ホッとひと息すると同時に、ふと、上を眺めてみたんですね。
すると、こんなにきれいな景色が広がっていました!

足元に注意しながら歩いていたので、まじまじ上を眺めることはなかったので。
一気に疲れが吹っ飛びました(笑)
「もう少しだ!がんばるぞ!」という気合を入れ、再び歩き始めました。
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龍門司坂で大河ドラマのロケ地となった場所を発見!
少し進むと、どこかで見たことがある景色が現れました。
どこかで見たような気がしませんか?

そう、ここが2018年の大河ドラマ「西郷どん」のロケ地となった場所です。
「西郷隆盛 決意の杉」の看板が立っている、大きなスギの木もありました。


この場所は「西郷どん」の中では、オープニングや13話目、おそらく今後のシーンでも度々登場してきます。
まず、オープニングのシーンからですが…
25話目までは、西郷隆盛役の鈴木亮平さんが、この木に手を当てているシーン。
龍門司坂を訪れた記念に、あき坊もこの杉の木を触ってみました。

強い生命力を感じます。
西郷隆盛さんが触ったところは分かりませんでしたが、歴史上の人物と同じ木に触れているというだけで、かなり興奮しました(笑)
39話目のオープニングからは、指揮棒をもった制服姿の西郷隆盛が、この坂を歩いているシーンです。
西郷どんの13話目「変わらない友」では、鈴木亮平さん演じる西郷吉之助と、瑛太さん演じる大久保正助が、一緒に京へ向かっていくシーンが撮影されました。
また、この場所は1990年に放送された大河ドラマ「翔ぶが如く」や、2008年に放送された大河ドラマ「篤姫」のロケ地となった場所でもあります。

何かの偶然かもしれませんが、2018年の大河ドラマ西郷どんと同じく、翔ぶが如くも、西田敏行さん演じる「西郷隆盛」が主人公です。
ちなみに、その西田敏行さんも、西郷どんでは隆盛の息子「菊次郎役」として出演されています。
※ 西郷菊次郎については、
※ 「西郷隆盛」に関するものとして、
- 「西郷どん」の感想!第46回「西南戦争」ついに延岡が?
- 【神さん山】延岡市北川町祝子川渓谷のパワースポット!ホオリノミコトとの関係は?
- 祝子川温泉美人の湯行き 路線バスが車幅4mの秘境を走る?!
こちらの記事に、「ぶん爺(じぃ)」と「ちー婆(ばぁ)」が詳しくまとめているので読んでみてください。
「今週の西郷どんを見逃しちゃった!」という時や、「あのシーンもう一度見たいなぁ」という時には、「U-NEXT」で見ることが出来ます。
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「西郷隆盛 決意の杉」を後にして、この直線を登れば龍門司坂のゴールはもうすぐ。
どうやら、ここが龍門司坂の最終地点のようです。
上り口と同じように、記念碑と大河ドラマのロケ地となったことが書かれている標識、杖置き場がありました。

龍門司坂を登りきると、目の前には林道と2台くらい車が止められるスペースもありましたので。
坂を登っていくよりも、降って行くことのほうが得意な人は、ここから歩き出すと良いのかなと思います。
帰りは登ってきた道を戻るだけです。

ただ、行きよりも疲れは少ないと思いますが、坂が急な感覚があるので慎重に歩くことをおすすめします。
晴れ続きでもシメっている場所、石がゴロゴロしている場所もありますから、怪我だけには十分に注意してください。
龍門司坂を登りきるまでの所要時間はどのくらい?
今回は写真を撮りながら周りの景色を見ながら、のんびりと歩いたので、スタートからゴールまで約17分かかりました。
龍門司坂は464メートルの石畳の道ですが、緩やかな坂が続いていて、なおかつ足元の状態も悪いため、想像以上に時間がかかります。
こけたり、足をひねったりしないためにも、「杖」を一人1本もっておくと安心して登れるのではないかと思います。
おおまかな所要時間の目安としては「20分」くらいを見ておけば良いのかなと。
でも、「西郷どんのロケ地を出来るだけ早くみたい!」と思うのなら、最終地点まで車を利用して来ると、100メートルくらい降った所にその場所があります。
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鹿児島県の穴場観光地「龍門司坂」を訪れるときの注意点は?
まずは、龍門司坂に行くまでの道路です。
徒歩でも車でも、道幅が狭い場所もあるため、事故のないよう注意してください。
それから、龍門司坂は標識には「坂」と書かれていますが、結構足場の悪い道が続きます。
石にコケが生えていたり、湿っていたり、滑りやすい所も多々あります。
ハイキングというよりも「登山」という感覚のほうが強いので、それなりの格好をしていたほうが無難です。

特にハイヒールなどの靴だと、こけて怪我をする可能性もありますから、スニーカーや登山用の靴を履くようにしてください。
また、片道464メートルの道をスタートからゴールまで往復することになるので、水分補給用のペットボトルを持っていきましょう。
体力に自信がある人でも、万が一の備えは大切ですよ。
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龍門司坂は鹿児島県の自然と歴史を感じるパワースポットだった!
今回、あき坊とぶん爺が訪れた「龍門司坂(たつもんじざか)」は、大自然に囲まれた石畳の道で、ある意味、パワースポットのような場所でした。
2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」や、2008年の「篤姫」、1990年の「翔ぶが如く」のロケ地となった場所という事で、穴場観光地ではありますが、現在たくさんの人が訪れています。
緑豊かな自然のなかをのんびりと歩いていると、きっと心と体のリフレッシュにもなるのではないかと思います。
歴史と見どころ満載の穴場観光地「龍門司坂」に、ぜひ足を運んでみてください。