「猫語を理解できればいいのになぁ~」
猫を飼っている人はもちろん、猫好きの人なら誰でもこんな事、考えた経験ありませんか?
あいさつ程度の何気ない会話でも、話が出来るのなら、ただそれだけで嬉しい。
あき坊自身もときどき、無性に愛猫と会話をしてみたくなることがあるんですね。

と言っても、今の時点では「猫と話ができる機械」みたいなものはありませんし、「言葉を交わす」っていうのは難しいかもです^^;
しかし、猫の気持ちは普段から僕たちが耳にする「鳴き声」からでも理解することが出来るのです!
というわけで今回は、猫の鳴き声から分かる意味や気持ちを中心に詳しく紹介していこうと思います。
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この記事の目次
なぜ猫は「鳴き声」を出すの?どんな意味があるの?
おそらく、普段の生活の中で猫の鳴き声を聞く機会って案外多いと思います。
「ニャー」だったり、「シャー」だったり、「ギャー」だったり、色々な声がありますよね。
それなら、なぜ猫はこのような鳴き声を出すのだと思いますか?
その事について、あき坊なりに考えてみました。
あき坊たちは現在、2匹の癒し系の愛猫と仲良く暮らしています。
これまでかなり多くの時間を共にしてきた仲ですし、それはそれは多くの鳴き声を聞いてきました。
それだけに、鳴き声のレパートリーの多さにはいつも驚かされっぱなしです(笑)
ただ、愛猫を見ていると、意味もなく何となくで声を出しているわけではなさそうなのですね。
ひとつひとつにきちんとした意味や気持ちが込められていて、
- 自分が抱える欲求を解決する手段
- 相手に自分の気持ちを伝える手段
として、「鳴き声」というものが存在しているように思えます。
猫は物事を判断するとき、「安全」か「危険」の範囲で行動をするため、人と暮らしていくためにはどうしても「伝える手段」が必要になったではないでしょうか。
実際、「安全」の範囲内にあるときは甘えた鳴き声をだし、「危険」の範囲内にあるときは助けを求める聞きなれない大きな声を出していますから。
つまり、猫が鳴き声を出すときは何かしらの意味があるわけなので、僕たち人間側も何かしらの返事をしてあげないといけないという事です。
それを踏まえた上で、次からは実際に「猫の鳴き声」を見ていきましょう。
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目にする機会が多い猫の鳴き声はこの5つ!意味や気持ちを解説
ここでは、普段から耳にするような猫の鳴き声を紹介し、その意味や気持ちを解説していきます。
ニャオ、ミャオ

一番ポピュラーな猫の鳴き声で、自分の要求をかなえる意味で使われる場合が多いです。
鳴き声には高低の音があったり、「ニャ―オ」や「ミャーオ」と言葉を伸ばしたり、大きな声や小さな声など、たくさんのバリエーションがあります。
ひとつの例として、猫の「ニャオ」や「ミャオ」という声が大きいときは、強く何かを要求している場合。
少し控えめに「ニャオ」や「ミャオ」と言うときは、「出来ればこうしてほしいな」くらいの中諦めの気持ち出す鳴き声と考えていいでしょう。
ただ、「ニャオ」に関しては一番頻繁に使われる鳴き声なので、声の調子やタイミングによって猫の伝えたい飼い主への思いが違うことを覚えていてください。
ちなみにあき坊宅では、愛猫が「ニャオ」や「ミャオ」という鳴き声をだすのは、「甘えたいとき」もしくは「ご飯を食べたいとき」がほとんど。
甘えたいときは高くて子猫のような声で、ご飯を食べたいときは普段よりも大きな声で、自分の要求をかなえまいと無我夢中になっています(笑)
猫によって意味が変わってくる鳴き声ではありますが、飼い主さんに何かを訴えるときの声ですから、様子や状況から気持ちを読み取ってみてください。
シャー

口を大きく開けて、牙をむき出しにし、のどの奥から声を出しているような「シャー」という鳴き声。
相手への威嚇を意味していて、「こっちに来るな!」や「これ以上近づくと攻撃するぞ!」などの怒りの気持ちが込められています。
外猫であれば、猫同士のけんかでよく見られる光景ですが…
家猫なら、2匹以上を飼っている場合にじゃれあいやけんかの中で見ることが多いです。
実際、あき坊宅の愛猫たちがそうなので。
敵対心がむき出しの状態になっているため、「シャー」という鳴き声を出しているにもかかわらず、触ろうとしたり、嫌がることを止めない時には飼い主であっても反撃してきます。
嫌がっていたり、「止めて!」という忠告の意味でもあるので、そっとしてあげる事が一番。
猫の気持ちが落ち着くまで、しばらくの間は近づく触れるはしないほうが無難です。
ケケケ、カカカ、キキキ

「ケケケ」・「カカカ」・「キキキ」という鳴き声は主に、家の中で飼われている猫に多く、窓から外を眺めていて鳥などの獲物を見つけたときの声です。
ほんの少しだけ口を開けてカチカチしながら、枯れたような弱々しい声で「ケケケ」や「カカカ」や「キキキ」と言っている愛猫の姿、見かけた事ありませんか?
イメージとしては人間でいう「おっとっと」みたいな感じが、猫の「ケケケ」という鳴き声に一番近いんじゃないのかと。
と言っても、意味は全く違いますけどね(笑)
この鳴き声をする意味については諸説あるようですが、今のところ、一番有力なのが「獲物を捕まえたいのに捕まえられない」。
そんな葛藤から来るものではないかと言われています。
家の中で飼われている猫であっても、もともとは立派なハンター。
外にスズメやハトなどの動くものを発見すると、無意識のうちに闘争心が駆り立てられるのだと思います。
あき坊家の愛猫も、窓から外を眺めていて、悠々と歩くハトを見るけると「あ、獲物がいた!」という気持ちで「ケケケ」や「カカカ」や「キキキ」の鳴き声をだします。
くすくす笑いのような声なので、正直、面白くてたまりません^^
フー

ため息のような感じで、鼻から「フー」と息をだす鳴き声。
獲物を捕まえるときなど一つの事に集中しないといけない状況や、ケンカや争いなど究極に張り詰めた緊張がある場面で、集中や緊張の原因となるものが無くなったことを意味します。
特に、見知らぬ猫が自分のテリトリーの中に入ってきたり、初めて見るようなものを観察するときに多いですね。
人間がほっとした時に「良かったー」と言うのと同じように、猫も「無事に終わって良かった~」という気持ちなのだと思います。
あき坊宅はもともと、先住の猫一匹を飼っていたのですが、しばらくして、新たに新入りの猫を家族に迎えました。
すると、何週間か先住猫のほうが関係にうまくなじめず、新入り猫が近づくだけで逃げては「フー」という鳴き声を出していたのを覚えています。
今思えば、おそらく、急に新入り猫が自分のテリトリー(家の中)に入ってきたと思い、敵対心があったのではないかと。
それから、もしも、飼い主であるあなたが猫を撫でたときに「フー」という鳴き声を出すようであれば、完全な絆が出来上がっていない証拠です。
普段の何気ない触れ合い(餌の時間/ブラッシングの時間)でも、ひとつひとつの事を丁寧に行うのが信頼を高める一番の近道ですから!
「フー」という鳴き声には集中や緊張が解けたことを意味するため、決して”ため息”ではありませんから安心してください。
ゴロゴロ、トゥルル、グルグル

「ゴロゴロ」・「トゥルル」・「グルグル」という鳴き声には、猫が満足していたり、安心感で満たされていることの表れを意味しています。
猫によってゴロゴロの大きさも違い、耳を澄ませにないと聞こえない音、少し離れていても聞こえるくらい大きな音など様々。
もともとは、子猫が親猫に安否を伝えるための手段で、ゴロゴロの声を聞いて、親猫は「この子は大丈夫なんだ」と判断しているみたいです。
ただ、子猫から成猫になるにしたがって、意味合いが変わる場合があります。
猫によっては「ゴロゴロ=ご飯ちょうだい」だったり、「ゴロゴロ=体調が悪い」というアピールになることも。
しかし、多くの場合の猫の「ゴロゴロ」という鳴き声は、満足や安心感から来るものですから、思いっきり撫でてあげるようにしましょう。
甘えたいときに思いっきり甘えさせることで、猫との信頼も深まりますから。
※ 猫のゴロゴロについては、
- 猫が「ゴロゴロ」喉を鳴らしながら噛む!その意味と気持ちを徹底解説
こちらの記事も参考にしてみてください。
【応用編】普段はあまり見かけない猫の鳴き声から分かる意味や気持ち
紹介してきた鳴き声は、猫を飼っていたり、猫が好きな人であれば、一度は聞いたことがあった声だと思います。
ここからは先ほどよりも少しだけ難易度を上げて、普段の生活ではあまり見かけなかったり、意味や気持ちが分かりずらい鳴き声を紹介していきますね。
ミャ~、ニャ~(無音)

この鳴き声は通称「サイレントミャー」もしくは「サイレントニャー」と呼ばれていて、鳴いているような感じで口を開けてはいるけど聞こえない無音(サイレント)の声です。
「それなら声は出していないの?」と言われるとそうではなくて…
猫自体は鳴いているけど、僕たち人間には聞こえない波長の高さ、つまり「超音波(ちょうおんぱ)」で鳴いているわけなのです。
基本的に、この鳴き声をするのは「子猫」で、身の危険を感じたとき、親猫だけに聞こえる声としてサイレントミャーが活躍します。
「助けてほしい」という気持ちの表れでもあるため、口は開いてるけど鳴き声は聞こえないという場合は、親猫の代わりにたくさんの愛情を注いであげましょう。
ただし、道端でそのような状況に遭遇したときは、逆に、あなたに危険を感じてサイレントミャーを使っている可能性があります。
近くにいる親猫を呼んでるかもしれないので、すぐに子猫から離れるようにしてください。
あき坊宅にいる愛猫がが「子猫」だったとき、確かに、口をパカパカ開けたり閉めたりしていた事がありました。
その時はまだ、この鳴き声がサイレントミャーとは知らなかったので、「あき坊を見つめて何をしているのだろう?」と疑問に思っていました。
まさか、その行動に意味があったなんて、今になって驚いています。
ちなみに、愛猫の場合、生後1年を過ぎたあたりから、パタッと「サイレントミャー(ニャー)」は見せなくなりました。
可愛かったのに、少し残念です…(苦笑)
ナーオ、アーオ

「ナーオ」・「アーオ」という独特の鳴き声は、発情期を迎えたオス(雄)やメス(雌)に見られるアプローチの声です。
喉をしっかり開いたような図太く低めの声で、お互いに異性を探しながら歩き回ります。
猫の発情は基本的に「冬」ですが、もっとも激しくなると言われているのが「2月」。
この声を出すようになったら「発情」を意味するので、家の中でオスとメスの両方の猫を飼っているのであれば注意が必要です。
家猫でも、外猫と同じように発情期を迎えるため、去勢や避妊をしていないと一晩中「ナーオ(アーオ)」や「ニャ―オ」と言いながら歩き回るので。
実際、愛猫のうち一匹が発情がやって来て、2~3か月くらいずっと鳴いていて、夜泣きもかなり激しかったんですね。
自分が疲れるまで泣き続けるみたいな感じで、僕たちも眠ろうにも寝れない状況が2~3か月続きました。
甘えるような可愛さ重視の「ニャ―オ」とは違い、大きな声で家中に響くくらいの「ニャ―オ」ですから、本当にノイローゼになりそうな勢いでした。
外猫であれば車の通りが少なくなった夜の時間帯に、「ナーオ(アーオ)」という不思議な鳴き声が聞こえてきたら、異性を探している猫だと思ってください。
なかには、メスをめぐってオス同士のケンカが始まり、威嚇や怒りを表す「シャー」、「ウー」、甲高い声で「ギャー」という鳴き声も聞こえるはず。
注意しながら聞いてみると、意外と身近に聞ける猫の鳴き声です。
ギャアアア

悲鳴や叫び声をイメージしてしまう「ギャアアア」という鳴き声。
実際にも「痛み」や「恐怖」を意味していて、「やめて!」や「痛い!」などの猫の気持ちが表れています。
かなり迫力のある声のボリュームで、人間が叫んでいると言ってもいいくらい、リアルに猫の鳴き声とは思えないもの。
極たまに、あき坊も愛猫のしっぽを踏んでしまう事があるのですが、そのとき聞いた鳴き声が「ギャアアア」でビックリするくらい大きかったです。
ただ、普通に猫と接していれば余程のことがない限り、めったに聞かない鳴き声だと思います。
と言うか、あの声は聞かないほうがいいですよ、ホントに(汗)
猫の鳴き声は性別(オス/メス)で違うの?
ここまで、いろいろな猫の鳴き声を紹介してきましたが…
そもそも鳴き声というのは「性別(オス/メス)」で違うものなのでしょうか?
この事について人それぞれ色んな考えを持っていると思いますが…
実際のところ、オスやメスなどの「性別」は鳴き声に影響することはありません。
大きく関係しているのは、猫それぞれにある「個体差」だと言われています。
それによって鳴き声も変わってくるため、
- オスだから鳴き声が低い
- メスだから鳴き声が高い
このような事もありません。
猫の場合に限っては性別に関係なく高低の声を出せると思うようにするといいでしょう。
「いやいや、でもうちの子、オス猫のほうが鳴き声が低くて、メス猫のほう鳴き声が高いんだけど…」と思った人もきっといるはず。
実際にオスとメスで鳴き声が違っているわけですし、性別で違うと思いたくなる気持ちも分かります。
しかし、おそらく、そのような場合はたまたまオス猫の声が低くメス猫の声が高いになったのだと思います。
本来なら猫の鳴き声は性別関係なしに、個体差で違っているので。
ただ、正直なところ、「個体差で鳴き声が違う」というのもホントなのか分かりません。
なぜなら、発情期の声「ナーオ」は、人間に同じ鳴き声に聞こえても、猫の間でオスとメスの違いがちゃんとあるみたいですから。
実際のところは猫に聞かないと分からないのかな、というのがあき坊が考えた末に出した結論です。
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【まとめ】猫の鳴き声から分かる意味や気持ちについて
それでは最後に、猫の鳴き声から分かる意味と気持ちをまとめていきたいと思います。
■普段からよく耳にする鳴き声
- ニャオ、ミャオ→自分の欲求をかなえる・かなえてもらいため意味で使われている鳴き声で、良いことでも悪いことであっても、何かしら飼い主さんに訴えている
- シャー→敵対心むき出しの威嚇の意味があって、「こっちに来るな!」や「近づくと攻撃するぞ!」という気持ちの表れ
- ケケケ、カカカ、キキキ→「獲物を捕まえたいけど捕まえられない」という事からくる猫の葛藤
- フー→集中や緊張が解けたことを意味していて、何事もなく無事に終わって半ばほっとする気持ち。
- ゴロゴロ、トゥルル、グルグル→ほとんどが満足感や安心感を意味しているが、中には、「体調の悪さ」や「ご飯をおねだりする」ときに使う猫もいる
■あまり聞かない鳴き声
- ミャ~、ニャー→超音波で親猫に助けを求めるときに使う人間には聞こえない無音(サイレント)の鳴き声
- ナーオ、アーオ→発情期を迎えたことを意味していて、異性(オス/メス)を探し回っている
- ギャアアア→痛みや恐怖を意味していて、「やめて!」や「痛い!」などの気持ちの表れ
鳴き声から分かる猫の気持ち、どうでしたか?
これだけのバリエーションがあると一気には覚えられませんね(笑)
ただ、今回紹介した鳴き声は、普段の生活でよく耳にする機会があるものばかり。
生活の中で「あの声なんだったけ?」と思うものがあれば、聞いたその都度その都度に意味を確認しておくと、自然と覚えるようになると思います。
ちゃんとした会話までとはいきませんでしたが、猫の鳴き声を理解することで、あなたとの絆もどんどん深まっていくはずです^^