ジムニーシエラ新型、20年ぶりのモデルチェンジだけあって、色んな部分に磨きがかかっていますね。

なかでも、大きな改良のひとつと言えば「排気量」。
今までよりも200㏄アップし、なんと驚きの1500㏄(1.5L)の新型エンジンが搭載されたのですから!
馬力や加速のことが気にならないわけにはいきませんよね(笑)
先日、あき坊もジムニーシエラ新型とジムニー新型を試乗してきました。
「馬力の良さ」というものは実感できたのですが、残念ながら、加速感のある走りは、何かこう今ひとつ物足りなさがあったところです。
というわけで今回は、ジムニーシエラ新型の排気量や馬力、加速について、試乗した本音の感想を紹介していこうと思います。
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この記事の目次
ジムニーシエラ新型が1500㏄(1.5L)に排気量アップ!旧型と新型のエンジン比較
1984年に発売されたジムニー1300(JA51)。
それ以降の約20年間近く、ジムニーシエラは「排気量1300㏄」というのを代々受け継ぐことになります。
その事もあって、おそらく、今回発売されたジムニーシエラ新型でも、「排気量は1300㏄のままじゃないの!?」と予想していた人も多かったのではないでしょうか?
ここ数年、若干マンネリ化し始めていた排気量。
しかし、今回のジムニーシエラ新型の発表で、歴代史上初めて「1500㏄(1.5L)」の新エンジンが搭載されました!
旧型よりも軽量化され、よりコンパクトな形に設計された新しいエンジン。
下の写真が、ジムニーシエラ新型に搭載された新型エンジンです。

旧型と新型を比較してみても、
■旧型(JB43)ジムニーシエラのエンジン
- 排気量 1.328L
- 形式 M13A型
- 種類 水冷4サイクル直列4気筒
- 弁機構 DOHC16バルブVVT
- 内径×行程 78.0㎜×69.5㎜
■新型(JB74)ジムニーシエラのエンジン
- 排気量 1.460L
- 形式 K15B型
- 種類 水冷4サイクル直列4気筒
- 弁機構 DOHC16バルブ吸気VVT
- 内径×行程 74.0㎜×84.9㎜
このような感じで、ガラリと変化していますから。
エンジン自体の大きさは、旧型よりも大きくなっているのですが…
コンパクトな設計や素材に改良を加えているため、以前より「14㎏以上」も軽くなっているそう。
参考記事⇒ジムニーシエラ新型 内装が凄いってホント!?価格やおすすめのグレードとは
また、オンロードやオフロードでの走りを想定して、飛び石や水、雪などへの対策もしっかりされています。
これほどまでの変化が起こると、今現在、旧型のジムニーシエラに乗っている人は、もしかすると走りに「ん?違うぞ!」と感じるかもしれません(笑)
どちらにしても、ジムニーシエラ新型は、排気量が「1300㏄(1.3L)」から「1500㏄(1.5L)」になったわけですし。
馬力や加速に良い変化が表れているのは、おそらく、間違いないでしょうね。
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ジムニーシエラ新型の「馬力」ってどうなの?
ここからは、ジムニーシエラ新型の馬力と加速について、試乗で感じた本音を話していこうと思います。
それではまず、「馬力」のほうから進めていきますね。
早速ですが、ジムニーシエラ新型のスペックは、
- 最高出力(ネット) 75kw<102PS>/6,000rpm
- 最大トルク(ネット) 130N・m<13.3㎏・m>/4,000rpm
このようになっていました。
試乗したあき坊の本音は、冗談抜きで、「ジムニーシエラ新型の馬力は良い」と思えるもの。
別にこれはお世辞とかではなく、ただ単純に、素直な感想として思うことです。
グイグイ進んでいく力強さがあって、リアルに「底なしで走れてしまうんじゃないか!」といったレベル。

今や、ジムニーシエラとジムニーは、外国車のジープと並んで、世界的に有名な四輪駆動車のひとつ。
ですが、正直なところ、試乗をするまでは「馬力の強さ」において、「ホントなの?」と疑いがありました。
噂では「馬力が凄い!」という声を聞いたことがあるのですが、実際に乗ったもなかったため、信用していませんでしたから。
それに、あき坊自身、「四輪駆動車といえばジープ」のような考えを持っていましたし…
どうしても国産車のジムニーに馬力があるとは思えなかったのですね。
しかし、今回の試乗で全部はっきり分かりました!
「ジムニーシエラ新型の馬力は本物だった」ってことを。
試乗したときに感じた馬力があれば、オンロードはもちろん、おそらく、悪路の林道や雪道などの「オフロード」でも問題なく走れると思います。
合わせて、ジムニーシエラ新型は、悪路好きのためにあるような車。
走行性能のありますし、馬力の良さと考えると「走破性」においても、かなり良いものが期待できるのではないかと。
ただ、勘違いしてほしくないのが、ジムニーシエラ新型の馬力がペダルを踏んだ瞬間に感じる力強さではないことです。
どちらかと言えば、時間を置いて、徐々に伝わってくる感じ。
そのため、平坦が多い街乗りだと、「馬力の良さ」っていうのは感じにくいかもしれません。
やはり、ジムニーシエラ新型の馬力を体感するなら、オフロードでの走行が一番だと思います。
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ジムニーシエラ新型の「加速」、ぶっちゃけどう?
次は、ジムニーシエラ新型の「加速」についての本音です。
新型のジムニーシエラから1500㏄(1.5L)に排気量がアップしていますが…
加速に関していうと、今ひとつ、瞬発的なパワーに物足りなさを感じました。
低速から高速のスピードに上げる時も、例え、一気にペダルを踏んだとしても、「グン」という力強さはそれほどないように思えます。
エンジンが「モゴモゴ」する、詰まるような感じを想像すると分かりやすいかと。
ジムニーシエラ新型の評価や口コミを見ても、やはり、あき坊と同じ感想を持っている人が多かったです。
その一部を紹介すると、
- 1.5Lエンジンにしてはパワーが今ひとつ
- 出だしの勢いがない
- スピード感を求めてはいけない車
など、意外にも多くの人が「加速への物足りなさ」を感じていたようです。
参考記事⇒ジムニーシエラ新型の評価や口コミはズバリどうなの!
ただ、ジムニーシエラ新型に加速感がないからと言って、一概に、悪いとも言い切れません。
なぜなら、ジムニーシエラ新型はもともと悪路での走りに重点をあてて作られた車なのですから。
例えばですが、雪道で運転をするとき、一気にスピードを上げるとどうなると思います?
おそらく、四輪駆動車のジムニーシエラをもってしても、タイヤが空回りし、スリップするのがオチですよね。
それから、もうひとつ。
うっそうとした森が生い茂り、道が荒れ放題の「林道」で、瞬発的な加速をするとどうなると思います?
車体が揺れても何ともない場合があるかもしれません。
しかし運転操作を間違うと、下手すれば「危険」な目に遭うことがイメージできるのではないかと。
つまり、何が言いたいのかというと…
悪路走行が専門のジムニーシエラ新型には「加速性」っていうのはそこまで重要ではない、とあき坊的には思うのです。
どちらかと言えば、走行性能だったり、馬力や剛性のほうが大事になってくるのではないでしょうか。
それに、ジムニーシエラ新型を購入する人は、「本当にその車種が好き」、もしくは「仕事や趣味で悪路を運転することが多い」。
おそらく、ほとんど人がこの2パターンのどちらかに当てはまるでしょうから。
当然、スズキもその事を見越して、ジムニーシエラ新型の開発を行ったと思いますので。
加速に関していうと、試乗をしたあき坊も「物足りない」と感じたものの、悪路走行ではそれほど重要になることでもないですし。
時間はかかるけど、ジワジワと力が増していく加速感があれば十分だと思います。
普通に運転する分には、まったく支障はありませんからね^^
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【総評】ジムニーシエラ新型の排気量、馬力、加速について
最後に、ここまでのジムニーシエラ新型についてまとめをしていきます。
ジムニーシエラ新型は、
- 排気量が1300㏄(1.3L)から1500㏄(1.5L)にアップ
- オフロードでも十分活躍できる馬力がある
- 悪路では重要視されないが加速に物足りなさを感じる
このようになっていました。
久しぶり(約20年)のモデルチェンジだけあって、スズキの改良への「熱意」というものを強く感じることが出来る車に仕上がっていたと思います。
加速の面で納得の行かない部分があるかもしれませんが、馬力は「さすがジムニーシエラ!」と思えるものでした。
旧型に増して、オフロードでの運転がより楽しくなるのではないでしょうか^^
参考記事⇒ジムニー新型は加速が遅いってホント?旧型や他車と馬力を比較してみた!