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カニムシの種類は?サソリのような毒性や害がないのか気になる!

[char no=”3″ char=”あき坊(ぼぅ)”]こんにちは、あき坊(ぼぅ)です。[/char]

カニのような大きなハサミと、サソリそっくりの見た目から、いかにも毒を持ってそうな雰囲気のカニムシ。

姿を見る度に、「サソリかと思って驚いてしまった」なんて経験もありませんか?

あき坊は、カニムシ実物を見たことはありませんが、写真を何度見ても、どこから見ても、サソリにしか思えなくて…(汗)

少々、怖いイメージがあるのが正直な感想です。

 

最近では、「マダニの天敵発見!」というニュースで、カニムシの一種「オオヤドカリカニムシ」が大きく取り上げられましたよね。

マダニの天敵「オオヤドリカニムシ」とは?害や毒性など人にとって危険なの?

 

その事から、「日本や世界に何種類のカニムシがいるのだろう」と気になっている方も多いと思います。

そこで今回は、カニムシの種類について詳しく話をしていくとともに、心配になる毒性や害についても合わせて紹介していきますね。
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日本や世界に、カニムシは何種類くらい存在しているの?

カニムシは、生物が生きていけない厳しい環境以外の場所であれば、世界中のどんな場所でも出会うことができます。

環境さえそろっていれば、あなたの家の前にも。

 

一体どれくらいの種類がいるのかと言うと…

世界規模で見ると、その数はなんと約3000種類、日本にいるのは、そのうちの「70種類」と言われています!

 

これを聞いて、素直に「種類多いな」と思いませんでしたか?

実は、あき坊もそんな風に感じていたところです(笑)

カニムシの種類の多さに驚いたのと同時に、日本に70種類も存在していたなんて初耳でしたからね。

でも、個人的な意見としては、カニムシの種類はこれよりも多く存在していると思います。

 

なぜなら、カニムシは未発見の生き物が多い「昆虫」の仲間。

つまり、まだ発見されていないだけで、新種のカニムシがいる可能性が十分にあり得るから。

そう考えると、今の段階では、世界に約3000種類だけれども、実際はもっと多くのカニムシが存在しているのではないかと、少なくとも3000種類以上はいるはずです。

代表的なカニムシの種類をピックアップして紹介

ここで、約3000種類の中に、どんなカニムシがいるのか気になると思うので、代表的なものをいくつかピックアップしてみました!

 

  • オオヤドカリカニムシ

→「マダニの天敵発見」というニュースで紹介されたカニムシで、大きなハサミ(触肢)が特徴的です。体長はおよそ5㎜。

 

  • メクラツチカニムシ

→北海道から九州までと生息範囲が広く、多くは森林に生息していて、体長はおよそ0.8~1.2㎜。

 

  • イソカニムシ

→その名の通り「磯」つまり「海岸沿い」に多く生息していて、熱帯や亜熱帯の気候に多く見られ、行動は主に「夜」に行う。

 

  • チビコケカニムシ

→日本全国で見ることができるカニムシで、都市部の公園など人工的に作られた緑地にも生息している。

 

紹介したのは4種類のカニムシですが、まだ、残り約2996種類も存在しています(笑)

となると、カニムシの種類がいかに多いのかが、良く分かると思います。

大きさが最大のカニムシの種類とは一体…

約3000種類のカニムシの中でも、体の大きさが最大なのが「テナガカニムシ」

小笠原諸島に生息していて、その名の通り、自分の体よりも手のほうが長い、変わったカニムシです。

「最大の大きさ」という事は分かっているものの、あき坊が調べたところ、その体長に関するデータはほとんどありませんでした。

 

そのため、参考程度ではありますけど、テナガカニムシの大きさとしては「7㎜以上」を目安に考えてみてください。

 

僕の小指の爪の長さが、1㎝くらいなので、それよりも少し小さいくらいがテナガカニムシの大きさです。

一般的なカニムシのサイズが「0.8~5㎜くらい」なので、かなり大きめですから、採集するときも、他との違いもハッキリと分かるはずですよ。
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カニムシの生物的な種類が意外だった!

たくさんの種類が存在しているカニムシですが、そもそも生物的には一体、何の仲間なのでしょうか?

実は、普段の生活で多く目にする「クモ」と同じ種類なのです!

難しい言葉を使うと、「クモという種類の中にいるカニムシ」の意味がある「クモ網カニムシ目」。

と言っても、「クモ=カニムシ」ではなくて、あくまでも、「クモ」という生き物を大きなくくりで細かく見たときに、その一部に「カニムシ」がいるイメージです。

想像が出来るようになるまで、時間がかかるはずなので、ゆっくりと考えてみてくださいね^^

 

ちなみに、「クモ網」にはカニムシの他にも生き物がいて、代表的なものでいくと、サソリやダニ、ザトウムシがいます。

紹介したものは、すべて血のつながりがある生物同士なので、見た目の面でも、どこか似ている気がしますよね。

僕たち人間でいうと、「ヒト」と「チンパンジー」、「オラウータン」みたいな感じかと。

カニムシモドキは「カニムシ」と同じ種類?

カニムシとほぼ同じ見た目をしている生き物として、「カニムシモドキ(別名:ウデムシ)」と呼ばれるものがいます。

カニムシモドキは、種類的に見ると、カニムシと同じ「クモの仲間」で、生き物的にも血のつながりが近いもの同士。

 

見た目で判断すると、「え、どっち?」と思ってしまうほど瓜二つぶりなのですけど…

そもそもの大きさに、圧倒的な違いがあるため、2種類は簡単に見分けることが出来ます。

ミリサイズなのが「カニムシ」、手のひらサイズなのが「カニムシモドキ(ウデムシ)」、こんな感じになっていますから。

ちなみに、下の写真がカニムシです↓

参考:日本動物大百科

 

同じクモの仲間ではありますけど、「全く同じ」というわけではないので注意してくださいね。

あくまでも、見た目が似ていることから、「カニムシモドキ」という名前が付いたわけですから。

ぶっちゃけ、カニムシに毒性や害はあるの?

そんなカニムシですけど、僕たち人間には害はあるのでしょうか?

いかにも毒性があって危険な雰囲気を漂わせていますが、意外にも、人への害はありません

ただし、「毒性はない」と言うとウソになるので言いますが、カニムシも微小の毒は持っているんですね。

 

ですが、その量があまりにも少ないために、人体には影響のないレベル。

つまり、特徴的なハサミで挟まれたとしても、「チクッ」とした痛みが少しあるだけで済みますし、万が一、噛まれた場合でも、痛みや痒さはほとんどありません。

 

人間を襲ってくるような事もなく、逆に人を見ると、後ずさりしながら逃げてしまします。

その姿から、カニムシは別名「アトビサリ・アトシザリ」とも呼ばれることも(笑)

ほとんど毒性や害もなく、悪さもしない生き物ですから、発見しても、触れずにそっとしてあげるのが最良だと、あき坊は考えます。
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カニムシとサソリの違いは?より安全なのはどっち?

毒性や害が少ない「カニムシ」。

となると、見た目がそっくりな「サソリ」とは、どのような違いがあるのか気になりませんか?

 

【カニムシ】

参考:日本動物大百科

 

【サソリ】

参考:日本動物大百科

 

あき坊なりに、カニムシとサソリの違いをまとめて見ました。

カニムシ サソリ
毒性 ほどんど無い 毒性のものが約25種類
確認されている種類(世界) 約3000種類 約1400種類
確認されている種類(日本) 約70種類 約2種類
体の大きさ(体長) およそ0.8~8㎜ およそ10~170㎜
体の特徴(尻尾) 無し 有り
餌としている生き物 ダニ・トビムシなど コウロギ・バッタ・トカゲなど

 

見た目は似てても、かなり多く点で違いがあると思いませんか?

カニムシとサソリの大きな違いは、やはり「毒性」という点でしょうか

 

カニムシの多くの種類は、毒性や人間への害も少なく、どちらかと言うと、「出会っても平気」という生き物。

しかし、サソリの場合は、すべての種類とまではいきませんが、猛毒を持った種類もいるため注意が必要です。

そもそも、サソリの毒は「尻尾(しっぽ)」にあるのですけど、カニムシを見てみると、この尻尾がないんですね。

 

つまり、見た目はサソリそっくりのカニムシでも、危険のリスクを考えると、圧倒的に少ないのです。

大まかな違いを言うとすれば、「カニムシは安全、サソリは危険」でしょうか。

カニムシは”マダニ”の天敵!人の救世主となるのか!?

僕たち人間には無害な存在のカニムシですけど、身近にいるダニの一種「マダニ」にとっては大きな脅威。

と言うのも、最近、「マダニの天敵発見!」というニュースが取り上げられ、カニムシの一種「オオヤドカリカニムシ」が大きく紹介されましたから。

■マダニとカニムシに関係する記事

マダニの天敵「オオヤドリカニムシ」とは?害や毒性など人にとって危険なの?

 

オオヤドリカニムシが餌とするのは、主にマダニやトビムシなどの小さな生物たち。

その事から、将来的には、マダニが媒介する感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」の予防策のなるのでは!?とも期待されています。

オオヤドカリカニムシに限らず、カニムシが普段から餌としているのは、マダニやトビムシなど。

 

つまり、日本に生息する約70種類のカニムシすべてが、マダニの天敵となるわけなのです

カニムシが日本にどのくらい生息しているのかは分かりませんけど、マダニ捕まえてくれる良い生物であることは間違いませんね^^

 

ちなみに、マダニにはカニムシ以外にも天敵がいて、それが「クモ」!

カニムシと合わせてクモも、今後、僕たちの救世主となりえる存在なのかもです。

カニムシの種類や毒性・害についてのまとめ

現在までに確認されているカニムシの種類は、世界中で約3000種類、日本には、そのうちの約70種類が存在しています。

いかにも毒を持ってそうな感じがありますが、カニムシは毒性が少なく、人間にも無害な生き物。

初めはカニムシに対して、ちょっと怖いイメージがありましたが、「無害」と聞いてホッと安心しました(笑)

 

最近、何かと話題になってる「マダニ」も捕食してくれるみたいなので、この際、「一家に一匹」飼育しておきたいくらいです。

あき坊は、カニムシにより興味が湧いてきたので、実際に家の周りでも探してみたいと思います。

発見したときは、随時、お知らせしますね^^

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