シベリアンハスキーは今、そのルックスから注目を集めている犬種です。
多くの人から人気を集めるシベリアンハスキーですが、その飼い方は実は「簡単」ではありません。
事実、犬を飼ったことのある人でも”一筋縄”では扱えないのですから。

しかし、飼い方が難しい代わりにしっかりと関係を作っていけば強い絆で結ばれ、将来的にはあなたの心強いパートナーになることもできます!
だからこそ今は、性格や特徴をきちん把握しておくことが上手な飼い方につながる第一歩というわけなのです。
そこで今回はシベリアンハスキーの飼い方についての注意点を5つと、持っていると便利なグッズをまとめて紹介していこうと思います。
家族にシベリアンハスキーを迎える前に一度、この記事に目を通してみてくださいね^^
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この記事の目次
シベリアンハスキー 飼い方での5つの注意点
シベリアンハスキーは飼い方が難しい犬種だけあって、何気ない普段の行動でさえ気を付けてもらいたいポイントがあります。それがこの5つ。
- 毛のお手入れ
- 運動量の多さ
- しつけ方
- 長時間の留守番
- 夏の暑さ対策
それでは早速、飼い方の5つの注意点をひとつずつ紹介していきますね。
毛のお手入れがシベリアンハスキーには絶対外せない!
まず、一つ目の飼い方の注意点は「毛のお手入れ」です。
シベリアンハスキーの毛質はダブルコートといって、
- 体を守るためのオーバーコート(上毛)
- 保温や保湿の役割があるアンダーコート(下毛)
チワワやポメラニアンと同じ毛質で、他の犬と比べても比較的抜け毛が多い犬種として有名です。
※ チワワについてはこちらの記事も参考にしてください。
気温が暖かくなる「春」、それから寒くなりつつある「秋」、この2つの季節は特に抜け毛が多くなりますから、毛のお手入れもより欠かせなくなります。
見かけ以上に毛がモサモサしているシベリアンハスキーですから、「抜け毛が多い」というのは飼う前に絶対覚悟しておいてください。
お手入れの頻度は最低でも週に2~3回、出来るのであれば毎日行うのがベストです。

毛玉ができてしまうと毛艶がなくなったり、皮膚の病気にまでなってしまう可能性がありますから、お手入れ不足には十分注意しましょう。
シベリアンハスキーは冗談抜きで抜け毛が多く、仕事が忙しくて犬にかまってあげる時間が少なかったり、継続して何かを続けるのが苦手な人にはホントに不向きの犬種です。
「抜け毛が多い」という事をあらかじめ了解した上で、シベリアンハスキーを家族に迎えるようにしてください。
シベリアンハスキーを満足させる運動量の多さ
2つ目の飼い方の注意点は「運動量の多さ」についてです。
もともと寒い地域で生活していたシベリアンハスキーは、狩りをする猟犬として活躍していて、今でも雪の中をさっそうと走る犬ぞりレースで大活躍をしています。
そりを引っ張る「力強さ」、長い距離を走る「持久力」の両方を兼ね備えていて、まさに犬ぞりレースのヒーロー!
そんな事もあって、シベリアンハスキーは毎日たくさんの運動を必要とする犬です。
運動の不足で力が有り余っている時は、家具を噛んだり、クッションをボロボロにしたり、運動以外のことで余ったパワーを使おうとする傾向が…
この行動は成犬のシベリアンハスキーでも見られますが、一番多いのは成長期の「子犬」の時期。

ストレスが溜まりかけている証拠でもありため、「運動」もっと言えば「長めの散歩」を心がけてみてください。
かなりの体力の持ち主であるシベリアンハスキーの散歩では「1日1時間以上を2回」、これを目安にするといいかと。
また、リードを強く引かないよう子犬のときからしつけをしておくと、安心して散歩を楽しめますよ。
それから毎日の散歩と合わせて、家に帰ってからは紐で引っ張る遊びをしたり、シベリアンハスキーお気に入りのおもちゃやグッズを投げたりして一緒に遊んであげましょう。
そしてたまには、リードやハーネスを外して遊べる「ドッグラン」に連れていってあげるとシベリアンハスキーにとっても、気分転換のイイきっかけになってくれます^^
他の犬とも触れ合う機会も増えますから、犬同士のコミュニケーション向上にもなるのかなと。
シベリアンハスキーは「運動量が多い」という特徴があるので、なるべくストレスを溜めないようにするのが飼い方のコツです!
シベリアンハスキーのしつけ方は特殊!
3つ目の飼い方の注意点は「しつけ方」です。
シベリアンハスキーに対して「しつけを覚えない犬」という印象はありませんか?
おそらく、「頭の悪い犬」などとネガティブなイメージが多いかもしれませんけど、実際のところは全くそんな事はなくて。
僕たち飼い主がしつけ方させ間違えなければ、楽天的で失敗しても諦めない性格のシベリアンハスキーにはどんなことだって教えられます。
こちらの記事でシベリアンハスキーの性格について詳しくまとめています。
そこで重要になってくるのが、飼い主である僕たちの「粘りの強さ」なんですね。
と言うのもシベリアンハスキーの場合、しつけ自体は覚えられるものの、他の犬種と比べて覚えるまでにはかなりの時間を必要とします。
その事が原因で飼い主側が先にめげてしまい、しまいには「シベリアンハスキーのしつけは難しい」と変なレッテルを貼られてしまう事に…
だからこそ「諦めない気持ち」を持って、シベリアンハスキーと付き合っていく必要あります!
しつけを始めるのは「子犬」の時期からで、子犬のときに「ダメなものはダメ!」ときちんと覚えてもらうようにしましょう。
物を落として壊したりするのは子犬なら何度もある失敗ですから、そんな時は無駄に大きな声を出して怒るのだけは避けてくださいね。
もしかすると、その行動にも何か理由があるかもしれませんし。
とにかく、シベリアンハスキーは頭が悪いのではなく、飼い主の理解が足りてないことが飼い方を難しくしてしまう一番の要因です。
正しいしつけの知識を知った上で、シベリアンハスキーと接するのがお互いに気持ちよく生活できる秘訣、とあき坊(ぼぅ)は考えています^^
こんな風に飼い方ひとつ気を付けるだけで、シベリアンハスキーはあなたの理想に近い犬に大変身していきますから。
実はシベリアンハスキー、長時間の留守番が苦手
4つ目の飼い方の注意点は「長時間の留守番」についてです。
もともとシベリアンハスキーは群れでの生活を行っていたため、見た目は怖そうに見えますが、実は一匹で長い時間留守番するのは苦手。
出来れば、シベリアンハスキーを迎えた後は留守番させることがなるべくないようにしてほしいものです。
とは言っても、仕事や家事の都合上、ずっと一緒に過ごすわけにもいきませんよね。
そこで、飼い方のポイントとしては「一匹でいても寂しくない環境を作る」という事が大切になります。
一緒に生活しているとシベリアンハスキーが好きな生地や好みの場所が分かってくると思いますから、それが分かり次第、安心して休める場所やベッドを用意しておきましょう。
それから、寂しくない環境を作るのと同じくらい大事な事があって…
外出する際はひと言、「お出かけしてくるから待っててね」とシベリアンハスキーに伝えておくのも忘れないでください。
今は「犬に言葉をかけても伝わらないでしょ」と感じているはずですが、これを習慣化することで「この言葉を言われたら留守番だな」と考えるようになりますから。

家に帰って来たときは、留守番の寂しさを取り除いてあげるくらいの気持ちで思いっきり愛情を注いであげます。
そうすると、多少の留守番であれば寂しさを感じにくくなりますよ。
ま、でも、シベリアンハスキーは留守番が苦手な犬種ですので、長い時間一匹で家に置いておくのは飼い方としては避けてほしいですね(笑)
夏の暑さ対策でシベリアンハスキーを守れ!
5つの目の飼い方の注意点は「夏の暑さ対策」です。
ダブルコート(アンダーコートとオーバーコートの2種類の毛質)であるのと、寒い地域にいたこともあって、シベリアンハスキーは暑さに弱いです。
そもそも大型犬が暑さに弱い傾向がありますから、暑さ対策は絶対に欠かせません。
特に日本の夏は高温でジメジメしていて、シベリアンハスキーにとっては最悪の環境です。
夏でなくても気温や湿度の高い日は「熱中症」の危険があるので、水や保冷剤を持って行くと安心かと。
また、夏の時期は「エアコン」が必須で、シベリアンハスキーの体に異変が起こる前に電源を付けておくことをおすすめします。
その他の暑さ対策としては、先ほどの飼い方の注意点でも紹介した「毛のお手入れ」も大切です。
体にある余分な毛をブラッシングで取り除いてあげると、毛の間の通気性も良くなり、涼しさも感じられるはずですから。
それから、運動量の多いシベリアンハスキーならではの問題ですけど、散歩をする時間帯にも気を使ってみましょう。
いつもは涼しい夕方も5時でも、夏の5時と冬の5時では全く違いますから。

コンクリートを触ってみて、シベリアンハスキーが火傷しそうな暑さのときは時間をずらして散歩をするように。
暑さに注意しながら散歩を日が昇る前に連れていったり、日が沈んでから連れていったりと季節によって変えるのもおすすめです。
あくまでも時間を少しずらすだけですから、運動量は変えないようにしてください。
詳しい暑さ対策の方法は、こちらの記事にまとめましたので参考にどうぞ。
シベリアンハスキーの飼い方で持っていると便利なグッズ3選
この5つの注意点があるからこそ、シベリアンハスキーは「飼い方が難しい」と言われる犬種です。
ですが、あき坊(ぼぅ)の見解としては僕たち飼い主側が気を遣うことができれば、解決する問題が多いように感じました。
気を遣う、つまりシベリアンハスキーへの”愛情の心”が飼い方でも重要になるポイントになってきそうです^^
というわけで次は、楽しくシベリアンハスキーと過ごすために持っておくと便利なグッズを紹介しますね。
スリッカーブラシとコームブラシのセット
ダブルコートでしかも抜け毛が多いシベリアンハスキーの必須グッズとも言える存在が、毛のお手入れで使用する「ブラシ」です。
色んな種類のブラシがありますけど、シベリアンハスキーの毛質を考えたときにあき坊(ぼぅ)がおすすめするのが「スリッカーブラシ」と「コームブラシ」の2種類。
なぜこの2つかと言うと、2つの持つ特徴を上手に生かしていけば早くキレイに整えることが出来るから。
ブラッシングを行うときはまず、大まかな毛を取る「スリッカーブラシ」で簡単に体全体を擦(こす)って。
その次に、「コームブラシ」を使ってスリッカーブラシでは取れなかったさらに細かな毛を取り除いていきます。
たったこれだけでブラッシングは完了です!^^
2種類のグッズを上手に使うだけで、こんなに簡単にキレイかつ早く毛並みが整えられるようになりますから、持っているとないとでは便利さが違うグッズです。
それから、ブラッシングをしているとどうしても嫌がるそぶりを見せる時があると思うんですが…
そんな時は無理に続けるのではなく、その時点で毛のお手入れは切り上げる用にしてください。
無理やり続けてしまうと、ブラッシングそのものを嫌いになることも考えられますから、時間を空けて再度挑戦する方法をここではオススメします。
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おもちゃ
シベリアンハスキーは運動量が多い犬種だけあって、長時間散歩させてつもりでも体力が有り余っている事があります。
ソワソワしたり、何かを壊す行動を見せるときがその証拠。
真っ暗中を遠くまで散歩に行くのは危険ですし…、そんなときにおすすめのグッズが「おもちゃ」です。
ひも系・ボール系・布系など種類豊富なおもちゃがありますが、とにかく一度、ひと通り試してみてシベリアンハスキーの反応を見るのが一番かと。
反応の良いおもちゃが見つかれば、そのグッズを使って実際に遊んであげるとより確実に楽しませることが出来ます。

特に「引っ張りごっこ」と「投げる」、この2つの遊びは運動不足を解消する方法としてはおすすめ。
お気に入りのおもちゃを持っていると、足りない運動を補うこともできるので非常に便利です!
安心して休めるベッド
長時間の留守番が苦手なシベリアンハスキーのために、安心できる場所ならぬ「安心して休めるベット」を用意しておくといいでしょう。
留守番のときだけでなく、普段から休憩の場所として使えたり、体の調子が悪い時に使ったり、多機能の使い方が出来るのが魅力です。
シベリアンハスキーは比較的暑がりな性格ですから、ふわふわ感はあっても暑さを感じさせないベットを選ぶのがポイント。
寝て気持ちいい大理石のベッド、メッシュ機能の付いたベッドなどその種類はさまざま。
シベリアンハスキーの特徴を考えながら、あなたが思う理想のベッドを選んであげてください。
補足ですが、ベッドは夏用と冬用の2つあると季節で使い分けができて安心ですよ^^
シベリアンハスキーの飼い方とグッズのまとめ
飼い方が難しいシベリアンハスキーを家族として迎えるのなら、その特徴はもちろん飼い方でも注意することを知っておく必要がありました。
今回紹介した注意点はこの5つで、
- 毛のお手入れ
- 運動量の多さ
- しつけ方
- 長時間の留守番
- 夏の暑さ対策
すべてにおいて「確実に出来る!」という自信も持った上で、シベリアンハスキーは迎えるようにしてください。
中途半端な気持ちで飼ってしまうと、確実に迎えた後に後悔してしまいますからね。
飼い方が難しいシベリアンハスキーですけど、正しい知識で上手に関係を作っていけばあなたの生涯のパートナーになってくれます。
ブラシやおもちゃ・ベッドなどのグッズを賢く使って、これから家族になるシベリアンハスキーと上手に接していきましょう。