5月の子供の日に、子供の健やかな成長を願って、「菖蒲湯」に入ったりしませんか?
温泉の素に、菖蒲のエキスが入っているものを、この前見つけて使いましたが…
近所に、毎年きれいな紫色の菖蒲の花が咲くお宅があります。
ちー婆(ばぁ)は、その花の葉が、「菖蒲湯の葉」だと思っていたのですが…
菖蒲(ショウブ)と菖蒲(あやめ)と花菖蒲(ハナショウブ)は、花が咲くのは同じ。
でも、すべて違う種類の植物で、違いがあることを知ってびっくり!
今回は、菖蒲について紹介します。
[quads id=1]
菖蒲(ショウブ)と菖蒲(あやめ)の違いは?
ややこしいですよね~、同じ漢字なのに読み方が違うなんて!
でもこの2つは、全く違う植物です。
まず「菖蒲湯」に使う菖蒲(ショウブ)は、ショウブ科(サトイモ科)に属する植物です。
花の色は黄緑色で、大きさが5㎝から10㎝、太さは1㎝くらい。
菖蒲(ショウブ)の学名はAcrosといい、その意味は「美しくない」だそうです。
花は、近くでしっかりと見ないと、どこに花があるのかわからないくらい…
菖蒲(ショウブ)の花のイメージは、サトイモ科のガマの穂みたいな感じです。
「ショウブの花」というと、紫色をイメージしますが、ここが違い!
子供の日のお風呂に浮かべる菖蒲(ショウブ)の葉は、剣のように、とがっているのも違いです。

昔の人は、たくましく健やかに、剣を使える丈夫な体を願ったのでしょうね。
菖蒲(ショウブ)と勝負の掛詞でもあり、縁起がいい^^
また菖蒲(ショウブ)の葉は、お湯につけるとよい香りがしてJapanese ハーブとも言われます。
菖蒲(ショウブ)の花言葉は、「優しい心、あなたを信じます」など。
次に、菖蒲(あやめ)は、アヤメ科に属する植物です。
別の漢字では、あやめを「綾目」や「文目」などと書くこともあり、学名ではIris(アイリス)。
花の色は、紫色ですが、「花びらの根元が網目状に線」が入っていることが違いです。

5月上旬から、花を咲かせ始めます。
菖蒲(あやめ)の葉は、どちらかというと細長く、草原などの乾いた土地に育つのも他との違い。
菖蒲(あやめ)の花言葉は、「良い便り、希望」など。
実はアヤメ科に属して、似たような紫色の花を咲かせるけれど、よく見ると違いがある植物が…
1つ目は、花菖蒲(ハナショウブ)。
花の色は、紫色ですが、花の根元に注目すると付け根が「黄色」で、ここが違い!
花菖蒲(ハナショウブ)の葉は、葉に白い筋が入っています。

花の色は白くても、ちゃんと根元は黄色の花菖蒲(ハナショウブ)。

花全体が、黄色の色をした花菖蒲(ハナショウブ)も!

花菖蒲(ハナショウブ)の花は、5月中旬から6月下旬にかけて咲きます。
花菖蒲(ハナショウブ)の花言葉は、「優雅、優しさ、朗報」など。
もう1つの花は、「カタツバキ」。
花の色は、紫色ですが、花の根元をよく見ると付け根が「白色」で、ここが違い!

カタツバキの葉は、葉に白い筋がなくて、やや幅が広いのも違いです。
カタツバキの花は、5月中旬から咲き始めます。
カタツバキの花言葉は、「幸運は必ず来る、贈り物」など。
5月から咲き始める紫色の花に、こんなに違いがあるなんて、知りませんでした~!
花菖蒲(ハナショウブ)園の花とあじさい
近所の庭で、よく見かけた花は、花菖蒲(ハナショウブ)の花だったのですね。
先日、花菖蒲(ハナショウブ)の見頃には、ちょっともう遅いかな~と思ったのですが…
宮崎市内にある市民の森 花菖蒲(ハナショウブ)園に、用事を終わらせた後寄ってみました^^
そこを訪れるのは、子供たちが小さい頃数回行ったことはあるけれど、ずいぶんと久しぶり。

「もう花は、ないかも?」と心配でしたが、思った以上に、まだ花が咲いていてきれいでした^^
曇り空の昼下がりでしたが、花菖蒲(ハナショウブ)の花を見る人が結構いました。

花菖蒲(ハナショウブ)の花は、昭和43年に宮崎市の花に選定されました。
江戸系の花菖蒲(ハナショウブ)を中心に、園内には約160種20万本が植えられているそうです。
今までは、しっかりと案内を読まなかったちー婆(ばぁ)。
今回しっかりと案内の説明を読んで、なるほど~と思ったこともたくさん!
花の根元の色がちゃんと黄色なのか、近くで見たかったので、池の間に作られた遊歩道を歩きました。
木で作られている遊歩道は、雨上がりで濡れていて滑りやすそう!

遊歩道からしっかりと花を見ると…
確かに花菖蒲(ハナショウブ)の花は、紫色の花びらに、根元が黄色!

紫色の花菖蒲(ハナショウブ)の中に、白い色の花も…
そしてちゃんと花の根元は、黄色でした^^

途中で、花菖蒲(ハナショウブ)を眺めている白と黒の色をしたネコに出会いました^^

ちょうど小雨が降ってきたので、濡れないように、自分からベンチの下に避難?
友達のネコが、左手側奥にいるので、「おいでよ!」と見ているみたい?
何かとてもかわいかったので、写真を一枚^^
花菖蒲(ハナショウブ)園の帰り道で、今が旬のあじさいの花を見つけてパチリ!


青と白のあじさいの花も、雨に濡れてとてもきれいで、梅雨の季節に合いますよね~^^
このあじさいは、日本原種のあじさい、ガクアジサイ。
さじさいなら「桃源郷岬」が綺麗ですね。
- 「桃源郷岬」に咲く200万本の鮮やかなあじさい
今が、あじさいの見頃です!
■ 花に関する参考記事
- 川南湿原 宮崎県川南大地の歴史が生んだ希少植物の宝庫!
まとめ 菖蒲「ショウブ」と「あやめ」の違いについて
☆今回は、「菖蒲」という漢字の読み方が違うこと、花の色の一部が違うことを紹介しました。
今までは、紫色の菖蒲の花を見ても、ただきれいだな~としか思わなかったちー婆(ばぁ)。
同じような形や色をしていても、花は1つ1つが違うのだなと、あらためて思いました。
まだしばらく、日本全国梅雨が続きそうですねー。
こんな梅雨の季節でも、雨の中元気に咲く花や植物を見て、リフレッシュしましょう!
あなたの近くにある花でも良し、ちょっと出かけて見ても良しです^^