「花より団子」」花を見ながら食べるなら、自分は「みたらし団子」かな。
みたらし団子は、子供にも大人にも人気のある団子です。
団子の作り方も、繊細な和菓子のなかでも、意外とシンプルで簡単!
でも、お団子の材料「粉」には、いろいろな種類がありますよね~。
みたらし団子の作り方は、同じで、材料の粉を変えると、どうなるのか?
実際に3つの粉を使って、みたらし団子を作ってみました!
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この記事の目次
「みたらし団子」の作り方(材料の粉をかえて)
団子は、何の粉が使われていると思いますか?
料理でよく使う粉は、小麦粉や片栗粉ですね。
上新粉、白玉粉、もち粉、米粉、そば粉など、他にも日本には、いろいろな粉があります。
和菓子で、「よく使われているのは、「上新粉、白玉粉、片栗粉」。

ということで、この3つの粉を使って「みたらし団子」を作りました。
みたらし団子の作り方は、どの粉を使っても、次のような同じ作り方に。
粉は100g、水を約100㏄~120㏄準備します。
粉に水を少しづつ加えながら混ぜ、耳たぶくらいの硬さになるまでこねます。

片栗粉と上新粉で、みたらし団子を作るときは、砂糖を少し粉に混ぜます。
砂糖を加えると、時間がたっても、みたらし団子が固くなりません。
粉が、良く混ざったら、団子の形に丸めます。
沸騰したお湯に、丸めた団子を、鍋に一度に入れます。
しばらくすると、団子が表面に浮いてきます。

団子が浮いてきてから、もう2~3分そのまま待ちます。
団子の中心まで、しっかりと火が通ります。
2~3分ほど時間がたったら、団子を一気にざるにあげて、流水で冷やしましょう。
水でしめた団子は、布巾の上にのせ、水分を取ります
団子を3~5個お好みで、串に刺していきます。

串に刺した団子を、グリル、フライパンなどで少し焦げ目がつくまで焼きます。

みたらし団子のタレの作り方
みたらし団子は、そのまま食べてもおいしいですが。
やっぱり、タレがかかっていたほうが、みたらし団子らしいので。
材料は、濃い口しょうゆ80㏄、砂糖120g、出汁または水210㏄、みりん30㏄、片栗粉30g。

それらの材料を鍋に入れて、中火にして、かき混ぜます。
鍋が沸騰してきたら、弱火にします。

弱火にしたら、3分ほどよく練ります。

みたらし団子の作り方(上新粉)
「上新粉」は、うるち米(もち米でない一般的な米)が、原料の粉です。
それを、精白して、水洗いして、乾燥させて作ります。
和菓子に、風味や歯ごたえを求めたい時に、この粉が使われます。
上新粉の粉は、きめが細かくてサラサラしています。

粉に水を加えて、練っていくときも、混ざりがとてもいいです。

粉を団子にするときも、丸めやすくてしっかりとした生地でした。

みたらし団子の作り方(白玉粉)
「白玉粉」は、もち米が、原料の粉です。
それを、石うすで水引きして、下に沈殿した粉を、乾燥させて作ります。
つるりとした食感と、弾力性があり、団子にすると、もち米が材料なので、よく伸びます。
白玉粉の粉は、粉と大きな粒との2種類が混ざったような粉でした。

粉に水を入れると、2種類の粉がちゃんと1つに混ざり合い、まとまりました。

粉を団子に丸めるときは、もちのように伸びがあるので、小さくちぎりやすかったです。

みたらし団子の作り方(片栗粉)
「片栗粉」は、カタクリという紫色の花が、原料でした。

カタクリの花が減少して、今は、ジャガイモのでんぷんを、使っています。
片栗粉は、料理でとろみを出したいときに使う、欠かせない調味料。
でも、片栗粉で、みたらし団子が作れるの?
と、少し心配でした。
心配していた片栗粉の団子。
やっぱり、水を粉に加えたときから、固まって、混ぜることもできませんでした。

粉を、団子に丸めようとしても、粉が生きているかのように、徐々に広がっていきました。

結局、片栗粉の団子は、丸めても、広がって、1つの塊になってしまいました。

お湯に入れる直前に、団子にして、鍋に入れてゆでると、何とか団子らしく?
でも、団子いうよりも、葛餅かタピオカのように、透明感のある団子でした。

上新粉、白玉粉、片栗粉で作った団子に、みたらしのタレをかけて出来上がり。

ちー婆(ばぁ)手作りのみたらし団子が、今日のおやつ!
ぶん爺(じぃ)とあき坊(ぼぅ)のみたらし団子を食べた感想は…
ぶん爺(じぃ)も、あき坊(ぼぅ)も、上新粉で作った、みたらし団子が、一番おいしかったそう。
昔ながらの、少し硬めで歯ごたえがある団子が気に入ったみたいでした。
団子に醤油をつけて、炭焼きにして、のりをまいて、磯部団子で食べたいね、とぶん爺(じぃ)。
ちー婆(ばぁ)は、白玉粉で作った、みたらし団子が、おいしかったです。
時間が経っても柔らかくて、粉をこねるときも、弾力性があって、気持ちよかった^^
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気になる!なぜ「みたらし団子」と呼ぶの?
みたらし団子の作り方は、知っていても、なぜ「みたらし団子」と呼ばれるのか?
不思議に思ったことはないですか?
また「だんご」という漢字がどうして「団子」になるのか?
疑問を持ったことはないですか?
気になったので、調べてみました。
花見団子、よもぎ団子、白玉団子、吉備(きび)団子、笹団子。
今は、「団子」は、和菓子屋さんや近くのスーパーでも、簡単に買えますよね。
「団子」の元祖は、中国のお菓子「団喜(だんき)」に由来しています。
日本がまだ、奈良、平安時代だったころ、遣唐使が、日本に持ち帰った唐菓子の1つが「団喜」。
「団喜」は、米粉の皮で、黒糖などの甘い蜜が包まれて、蒸したり、揚げたりしているお菓子。
日本では、粉を使っていることから「団喜」を「団粉(だんこ)」と呼ぶように。
さらに、そのお菓子は、小さいものなので「団子(だんご)」と変化したそうです。
なぜ、漢字で「だんご」を「団子」と書くのか、これで1つ疑問解決!^^
■ 団子に関係のある記事(参考)
- 十五夜と中秋の名月の由来は?月見団子の意外な秘密について
- 月の満ち欠けや満月、十五夜について詳しく解説しています!
次に、「みたらし」団子の「みたらし」の意味。
画像 みたらし団子
「みたらし」を漢字で書くと「御手洗」となります。
「御手洗(おてあらい)」と、読まないこともないですが、ここでは違います。
京都の下鴨神社には、「御手洗(みたらし)」と、呼ばれる川が、近くに流れています。
「御手洗(みたらし)」は、神社の近くを流れている川のこと。
神社に参拝する人は、参拝する前に、その川で、手を洗ったり、口をゆすいだりします。
たいていの神社は、近くに川など流れていないので、お清めの水が作ってありますよね。
そして、下鴨神社には、平安時代から続く夏祭り「御手洗祭」が、毎年行われます。
境内で売られていた、串にさして焼いた団子を「みたらし団子」と、呼ぶようになったそうです。
「みたらし団子」にも、ちゃんと歴史が、あるんですね^^
今度、みたらし団子を食べることがあったら、その由来も思い浮かべながら、いただいてくださいね。
みたらし団子のおいしい和菓子屋さん「丸一団子」
家でも作ることができる「みたらし団子」ですが、やっぱり和菓子屋さんのはおいしいですよね~。
ケーキよりもカロリーが少ないし、ついつい食べてしまいます。
ちー婆(ばぁ)が、おすすめする和菓子屋さんが「丸一団子」です。
丸一団子さんのみたらし団子は、一本が35円。
自分が欲しい数だけ、その場で焼いて、みたらしのタレを付けてくれます。

みたらし団子の他には、3色団子、あん団子、きな粉団子が、好きですね~。

どの団子も1本65円~90円で、安い!
どの団子も柔らかくて、本当に素朴な味で、食べるとほっとした気持ちになります^^
丸一団子さん、こだわりの作り方と味があるからこそ、おいしいんでしょうね。
また、百年の孤独という、有名な焼酎を使った「焼酎ケーキ」も、おすすめです。
お土産として贈られても、とても喜ばれると思います。
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まとめ 「みたらし団子」の作り方と材料の粉について
みたらし団子は、昔から作られ、今の時代にも引き継がれている伝統の和菓子。
素朴な味なので、どの時代でも受け入れられて、今も残っている団子なのだなと思います。
さらに、みたらし団子の作り方も、とにかくシンプルで簡単!
- 上新粉
- 白玉粉
- 片栗粉
という、3つの粉を、それぞれ使って、みたらし団子を作りました。
みたらし団子の粉を変えて作ると、作り方、団子の味や食感に、粉の違いがはっきりと表れて、面白かったです。
個性豊かな「みたらし団子」が、3種類出来上がり、おいしくいただきました^^