ネギは、台所の常備野菜。
色もきれいで、料理の色どりに欠かせません。
いつでも新鮮なネギが、料理に使えたら便利だと思いませんか?
ネギの育て方は、簡単?それとも難しい?
今回は、青ネギと白ネギ、2つのネギの育て方や違いを、実際に育てて比べてみました。
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この記事の目次
青ネギと白ネギの育て方には違いがあるの?プランターでも大丈夫?
ネギの原産地は、中国です。
2つの色「青と白」で、ネギの種類が分けられます。
青ネギは、「葉ネギ、万能ねぎ、細ネギ」など呼び名がいろいろあります。
白ネギは、「長ネギ」が代表です。
長ネギは、根元に近い茎の部分が、全体の3分の2くらい白く、葉の部分の緑が少ないですよね。
青ネギも白ネギも、種まきの時期は、春または秋。
種をまいて、芽が出るには、15度~25度の気温が必要です。
さらに芽がどんどん大きく育つには、20度~25度の気温が必要。
気温が上がっていく春に、種をまくほうが、ネギが育ちやすいです。
家庭菜園を始めたいけれど、畑になるような場所がな~い!
という理由で、あきらめている人いませんか?
結論から言うと、ネギは、プランターで育てることができます。
でも白ネギは、白い部分を作るのに、ちょっとした育て方の工夫が必要です。
また青ネギよりも、白ネギのほうが、収穫するまでの時間がかかります。
それでは、「青と白」それぞれのネギの育て方を、ご紹介しましょう。
青ネギの育て方は、白ネギの育て方よりも簡単って本当?
青ネギは、野菜作り初心者でも簡単に育てられる野菜だと言われています。
ネギの種として、「あさつき、九条ネギ、わけぎ」などを準備しましょう。
またネギの根には、抗菌作用があります。
花を一緒に植えると、植えた花が、病気にかかりにくくなるそうです。
すごいですね!
青ネギの種のまき方
青ネギ用のプランターでは、万能葉ネギをを作ることにしました。
種は、風に飛んでしまいそうなくらい小さくてびっくり!
ネギの種なんて初めて。

まず横長プランターの底に鉢底石をいれます。
これは、プランターの水はけをよくするためです。

次に、肥料の入った培養土を入れます。

土は、プランターの淵から数センチ間があくように入れます。
この数センチの隙間が、プランターに水をかけるとき役に立つ!
「ウオタ―スペース」と言って、プランターの淵からこぼれないようにするのです。

土の上に、深さ約1㎝のすじまき(種をまくための溝)を作ります。
種は小さいですが、光に当たると発芽しにくいので、やや深めの溝を作るといいです。

そして、5㎜間隔くらいで、種をていねいに溝の上にまいていきます。

蒔いた種の上から、指でつまんだくらいの土を、やさしくかけます^^

プランターは、日当たりと風通しのいい場所においてください。
種の芽が出るまで、水を毎日あげましょう。
ネギの発芽スピードはやや遅め。
芽が出るまで、のんびりと待ってあげてくださいね。
青ネギの発芽から間引き
種をまいた後、約1週間から10日くらいで、芽が出てきます。
ネギの芽は、ひょろっとして弱々しい感じです。
芽が出てきても、水やりは、やさしく毎日ていねいにが、基本!
たくさんの芽が育ってきた「間引き」の合図。
1つ1つの苗の間が、5㎝くらいになるよう、根っこから引き抜きます。
芽が込み合うところを中心に、順番に間引きすることがポイントです。
間引きして抜いたネギも大切な命。
刻んで、味噌汁の薬味などに、使ってあげるといいですね。
青ネギの種をまいてから、、毎朝プランターを見るのが日課になりました^^
いつ芽が出るんだろうとドキドキ、ワクワク。
青ネギの発芽は、予定では、種をまいてから1週間から10日。
でも梅雨入りとなってしまったので、温度が下がったせいか、なかなか芽が出ませんでした。
ついに、10日後! 青ネギの芽を発見!

青ネギの種は、風に飛ばされそうなくらい、小さくて軽かったけれど…。
青ネギの芽も、びっくりするくらい細~い!
梅雨の晴れ間が続いたので、芽が少しづつ大きくなりました。

さらに2週間後…。
いつの間にかこんなに大きくなっていて、びっくり!

青ネギを、間引きすることにしました^^
青ネギの種をまいた所から順番に、少しずつ間引きします。
できれば、一度に間引きせず、数日かけて少しずつ、間引きをした方がいいそうです。
青ネギの芽が、密集している所を、指先でかき分けて、数本の青ネギを根っこから引き抜きます。

青ネギの芽は、とても細くて弱いので、根の土の方を軽く押さえながら、とるといいですよ。

間引きした青ネギは、とっても小さいけれど、形はちゃんとネギでした!

間引きした青ネギは、もったいないので刻んで、夕食に食べました^^


青ネギを刻んだ時、ツーンとしたネギ独特のにおいがして、食べると味もネギでした^^
青ネギの成長から収穫
夏場は、西日を避けて、半日日陰くらいの場所へ、プランターを移動させましょう。
ネギの収穫の目安は、種をまいてから約60日です。
ネギの本葉が、5~6枚、草丈が30㎝くらいになったら収穫^^
新しい葉を2~3本残して収穫すると、次々に新しい葉が育ち、長期間収穫が楽しめます。
ネギの株本を数センチ残して、カットしても、そこからまた新しい芽が育ちます。
どちらの場合も、肥料は忘れずに。
追肥をすることで、ネギは続けて栄養を蓄えて大きくなります。
追肥の目安は、2週間に1回。
液体肥料でも、化成肥料でも発酵油粕(有機質肥料)でもOK。
肥料についてよくわからないときは、お店の人に相談してくださいね。
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白ネギの育て方は青ネギの育て方と何が違うの?
白ネギ(長ネギ)は、青ネギの育て方と少し違います。
違いの1つ目は、発芽させた苗を、プランターに植え替えかえること。
もう1つの違いは、ネギの成長過程で、何回か土寄せして、ネギの白い部分を作ること。
その土寄せのために、畑で育てるほうがいいようですが、プランターでも大丈夫。
ちょっと時間と工夫が必要ですが、おいしいネギを食べるため!
白ネギの種のまき方
白ネギのプランターには、一本ネギを作ることにしました。
「早太りで寒さ熱さ病気に強い」というアピール文が魅力的だったので。
種は、青ネギとほとんど変わらないくらいの大きさでした。
2つの種が混ざってしまっても、ほとんど見分けがつかないような。

セルトレイやポットに、培養土を入れます。
青ネギと同じです。
ちー婆(ばぁ)は、プランターを使って種をまきました。
次に、種をまくための「まき穴」を作ります。

その穴に、種を2~3粒植えていきます。

表面が乾かないように、しっかりと水やりをします。
白ネギの発芽から間引き
芽が出たら、日によく当てて、芽が5㎝くらいになったら、間引きをします。
間引きは、1ポット1本の苗にしていきます。
プランターを使った場合も、間引きをして、丈夫な芽を残しましょう。
白ネギと青ネギのプランターが、分かりやすいようにネームタグを付けました。
白ネギは、青ネギよりも発芽が少し遅かったけれど…。
ついに12日後!

青ネギの芽よりも、細い!
梅雨の晴れ間に合わせて、青ネギがどんどん成長していく中、白ネギはマイペースに成長。

さらに2週間後…。
青ネギよりも、やっぱりマイペースな成長だけど、ちょっと大きくなってきたかな?

でも間引きは、まだもう少し先にします。
白ネギのプランターへの植え替え
ネギの苗が、15㎝くらいになったら、プランターに植え替えます。
プランターは、青ネギの時と同じように、鉢底石を入れて、培養土を準備します。
65㎝くらいのプランターに、ネギの苗は、10株くらい植えるのがベスト。
植え替えの時は、溝をしっかりと掘って、ネギがまっすぐになるように、土を寄せます。
ここがポイント!
白ネギの成長から収穫
ここまでは、だいたい青ネギと同じ育て方。
でもここからが、白ネギを育てるときにひと工夫必要なところです。
畑に植えれば、ネギに土をかける「土寄せ」という作業をします。
でも、プランターで育てるときは、土寄せするほどの土が、十分ありませんよね。
そこで土の代わりに、新聞紙が登場!?
新聞紙を使ってネギの根元を覆います。
難しい言葉では、「軟白処理」と言うそうです。
まず、プランターの両端に、支柱を立てます。
そして、苗の根元が、かくれるくらい(10~15㎝)新聞紙をその支柱に、巻き付けます。
上からの光もさえぎるため、苗と苗の間の新聞紙を洗濯ばさみで止めます。
これで、横からも上からも、太陽の光が、苗の根元には当たりません。
土の中に、ネギを植えているのと同じ状態です。
だから、太陽の光が当たらない部分は、白くなります。
なるほど~。
ネギの成長に合わせて、この作業を3~4回繰り返します。
もちろん新聞紙は、毎回5㎝くらいずつ、長くして巻き付ける!
ネギは、上へと、どんどん成長していくので。
3~4か月たったら、株内の間引きもしましょう。
間引きをしたら、必ず肥料もあげること!
丈夫な1本の苗を残していけるといいですね。
白ネギの育て方は、結構手間と時間がかかりますよね。
約6か月後に、おいしい長ネギが、収穫できます。
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青ネギのすごいところは?
青ネギは、ネギ全体が緑色。
人参やカボチャと同じ、「緑黄色野菜」の仲間です。
緑黄色野菜と聞いただけで、体に良さそう^^
βカロチンが豊富で、体の中の悪い菌をたおします。
他には、カルシウムやビタミンKも含まれています。
カルシウムは、牛乳やチーズなど乳製品にしかないような気がしませんか?
最後に、あまり聞きなれない「葉酸」もあります。
医学界では、造血のビタミンと呼ばれ、ヒトの体にとても重要な働きをします。
青ネギは、香りがよく、料理では「薬味」として使うことが多いネギです。
生の青ネギを、納豆に混ぜたり、豆腐にのせたり、味噌汁に入れるだけで、おいしさがアップ!
冷凍された青ネギも便利!
生ネギよりも長く保存がきくし、カットされているのでそのまま使えます。
忙しい主婦には大助かり^^
ちー婆(ばぁ)も、冷凍ネギをよく料理に使います。
でも、解凍するとベタ~となって、薬味としてはマイナスかな~。
生ネギ、冷凍ネギ、それぞれの長所を生かした使い方ができればいいですよね。
白ネギのすごいところは?
白ネギは、緑色の葉の部分もありますが、白の方が多いので「淡色野菜」です。
ネギ独特のぬめりが、青ネギよりも強く、このぬめりが、甘みと柔らかさの素。
食物繊維が、たっぷりと入っている証拠です。
長ネギには、有名なアリシンが入っています。
聞いたことがない?
では、血液をサラサラの素と言えば?
体にいいと言われると、ついつい試したくなるちー婆(ばぁ)。
流行ってた頃(?)は、サラダや味噌汁に、ほとんど毎日使っていました。
ネギは、切ってすぐに使わずに、15分くらいおいたほうがいいそうです。
風邪をひいたとき、お粥に少しネギも一緒に入れると、免疫力が付きます。
昔、「ネギをのどに巻いておけば、風邪予防になる」なんてことを、お祖母ちゃんが言っていたような?!
昔からの言い伝えは、やっぱり何かちゃんとした科学的な理由があるんですね~。
アリシンには、神経を鎮めてくれる働きもあります。
難しい言葉では「揮発性」というらしい。
ネギを切るときに、ツーンとしたネギ独特のにおいがしますね。
そのにおいのもとが、アリシン。
夕食にネギを少し多めに食べたり、寝る前にちょっとかじる?とぐっすりと眠れるそうですよ。
食べるのではなく、切ったネギを枕元に少し置くだけでもいいそうです。
ちー婆(ばぁ)は、けっこう早寝早起きの生活です。
ネギがなくても眠れそう?!
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青ネギと白ネギの育て方についてのまとめ
青ネギと白ネギ、そんなにかわらない同じネギだと思っていました~。
育て方が違うので、白ネギになるとは驚き!
今、ちー婆(ばぁ)は、6種類の花の苗を、プランターに植えています。
花が育っていくのを見るのが楽しみ^^な毎日です。
ネギの育て方がわかったので、青ネギと白ネギをプランターで育てます。
種から野菜を育てるのは、本当に初待て。
まずは、芽がちゃんと出てくれるのか?それが心配。
でも、大きくなるのが楽しみです!